2014/03/26 14:45 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪ドル、中国の市中金利引き下げ期待で買われる
昨日の豪ドルは、月曜日に民間のHSBCが発表した中国の鉱工業生産指数の速報値が、事前の市場関係者の予想以上に悪化した事から、近い将来に中国政府は市中金利を引き下げるとの期待から豪ドルは買われました。
ここの処、中国では社債のデフォルトをきっかけに信用不安が高まっており、香港では不動産の投げ売りが出るなど、中国経済は失速傾向が続いており、これを回復させるために「中国政府は通貨安政策を取るのではないか」との思惑が高まっています(今回の市中金利引き下げ期待もその一環)。
Easy Forex のシニア ディーラー Francisco Solar氏も「中国政府は、中国景気を回復させるためなら何でもするであろう」とし、「中国政府は、これまでの米ドル中心の外貨準備の分散化の一環として豪ドルも買っている」とコメントしています。
私達、日本人には少しわかりづらいかもしれませんが、豪経済そして豪ドルは、今や、中国の景気動向に非常に大きく左右されています。と言いますのも、IMFの今年2014年の世界の経済成長予測3%の内、アメリカを中心として先進国は成長率全体の約5分の1しか貢献していませんが、中国は3分の1を占め、残りを中東やアフリカなどの諸国が占めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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