昨日、民間のWestpac 銀行のチーフ　エコノミストBill Evans氏が、今後の金利見通しについてそれまでの金利引き下げから、反対に金利引き上げに見通しを変更しました。　その主なポイントは以下の通りです。

（１） これまで我々は、ＲＢＡが２０１４年に後、２回の政策金利の引き下げる見通しを持っていたが、今回、これを変更し、２０１５年９月と１２月にそれぞれ０．２５％の政策金利の引き上げるとの見通しに変更するに至った。

（２） その理由としては、最近に発表された雇用統計(新規正規雇用者数が８万人増加した事)、更には、鉱山部門の輸出が回復し始めたことから消費者信頼感やビジネス信頼感が回復の兆しを見せ始めたことで、これまでの雇用の悪化に歯止めをかけ、今後は回復基調を辿る。

（３） とはいっても、今後、１８か月間程度は、政策金利の引き上げはなく、現在の水準で推移しそうである。

Westpac 銀行のチーフ　エコノミストBill Evans氏は、２０１１年当時に「ＲＢＡは将来的に０．２５％の政策金利を５回以上引き下げる」と予想した事で市場を驚かせ、実際には、ＲＢＡは、祖その後、７回も政策金利を引き下げています。 その意味でも、今回の彼の金利予測の変更は非常に注目に値し、私も、日頃から「豪経済担当の最もまともなエコノミストの一人」として彼のコメントには注意を払っています。