2014/03/06 14:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2013年第4四半期のGDPは+0.8%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2013年第4四半期の豪のGDPは前期比で+0.8%でした。 事前の予想では+0.7%でしたので事前の予想よりは若干いい数字となっています。これによってカレンダーベース2013年度の豪経済は+2.8%の成長となり、過去22年間に亘り、一度も景気後退期を経験することなく経済成長をしたことになります。
また、前回発表の2013年第3四半期のGDPが+0.6%と(年率換算で+2.3%)、2008年のリーマンショック以降で最も低い水準に留まりましたが、今回の第4四半期GDPが+0.8%と上向き始めたことに市場は好感し、豪ドルは他通貨対比で買われています。 また、きょうの数字によって短期金融市場では、将来のRBAによる政策金利引き下げ期待が後退しました。
今回のデータで特筆すべきことは、2013年が個人の貯蓄が9,7%減少し、2010年以来の低い水準となっています。 これは、 RBAによる金融緩和政策により、個人が積極的に住宅取得を行ったためで、 ビルやプラントなどの非住宅建築も積極的に行われたことがGDPの押し上げ要因となっています。 その結果、住宅投資は2013年第4四半期では1%の増加となり、2013年通じては+1.4%となりました。
貿易に関しては、2013年第4四半期では輸出が好調であった為に0.6%増加しましたが、2013年通じては1.2%の減少となっています。 更に、2013年の最終需要は、213年第4四半期では+0.1%となり、2013年通年では+1.2%となっています。
そして、RBAが最も気にしているインフレに関しては、2013年第3四半期の+0.9%から+0.8%とやや鈍化し、2013年通年では+2.7%とRBAの中期的な目標レンジである2~3%に収まった形になっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。