2014/02/07 15:23 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、12月の貿易収支はAUD468mnの黒字
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の12月の貿易収支は、季節調整後でAUD248mnの黒字でした(ちなみに11月は200mnの赤字でしたのでここにきて貿易収支が黒字に転換してきました)。 事前のエコノミストの予想では1,2bnの赤字でしたので、予想以上に豪の貿易収支が改善していることを示しています。
また、この日、同局が発表した2013年12月の豪の個人支出は、季節調整後で前月比0,5%増加してAUD22.58bnでした(事前の市場関係者の予想では+0.5%でしたので予想通りの数字となっています)。 また、これによって2013年第4四半期の個人支出は前期比対比0.9%の増加となっています。 ちなみに11月は10月対比プラス0.7%増のAUD22.46bnでしたので足元の豪の個人消費は堅調に推移しています。
JPモルガンのエコノミストTom Kennedy氏は「豪の個人消費は、個人の消費マインドが住宅価格の上昇と株高を受けて上向いており、堅調に推移している」とし、「今後も緩やかではあるが、消費は拡大していく」とコメントしています。
また、この日、民間のNab(National Australia Bank)が発表した豪のビジネス信頼感は2年半振りの高い水準となりました。 しかし、ビジネスの現状を表すビジネス コンディションは引き続きマイナスの領域を出ることはできませんでした。
以上のように、昨日発表された景気指標からは、緩やかながらも豪経済は拡大基調にあることが窺えますが、唯一、問題なのが労働市場の低迷です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “豪、12月の貿易収支はAUD468mnの黒字”
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中国が底堅いのでしょうが、何より豪ドルは基本的に低めに抑えられているという実態があるので大きく崩れないのでしょう? クロコダイルさんの実感は?
イカ墨バズーカBz1で余った円を売って、豪ドル買いは国策にあってるのでは?
いつもお世話になります。
私の豪ドルに対する実感は、パードゥン様もご指摘のように、過小評価されているのではないかと考えています。 ですが、かくいう私も2008年にオーストラリアに移住するまでは、豪ドルを過小評価していました。 どちらかと言えば、豪ドルを資源国通貨の金利高通貨というイメージで見ていました。
確かに、豪ドルはそういった面を強く持ち合わせていますが、移住して実感した事は、この国の潜在的な成長性の高さです。 これは移住して実際に生活してみないとわからないことだと思います。
その一方で、日本の将来性は、少子高齢化と人口減少、財政赤字の高さ、更には日銀による異次元の金融緩和政策の推進などなど、どう考えても円が将来的に円高になっていくイメージが湧きません。
以上、よろしくお願いします。
前橋