2014/01/28 15:04 | 昨日の出来事から | コメント(1)
いつも間違ってばかりの株のリサーチ?!
先週号の英誌エコノミストに掲題に関する記事がありましたのでご紹介したいと思います。
一般的に、銀行や証券会社の株のリサーチがいつもベストのアドバイスをしていないことは明らかであり、例えば、株式市場が通常に売買されている時であれば、投資家に勧めることのできない企業の事を「くず、ごみ、くそ」会社と言っても構わないが、市場が暴落しているときに、このようなことを声高に言うと、それによってその会社が倒産してしまうリスクがある為、株のリサーチ担当者はそうした事は言わないことからもわかります。 また、たとえそのようなアドバイスをしたところで、株式リサーチ担当者がそのことによって収益に結び付けるつけることがほとんどないので、そうした事は言わないのである。
シンガポールとアメリカの大学が共同で行った調査に依れば、1983年から2011年の期間における株式リサーチの信頼性は年々低下傾向にあり、加えて、株式の上昇期より下落期の方がその信頼性が落ちることが分かりました。 その理由としては、先程取り上げたように相場の下落局面では、ネガティブなアドバイスがやりづらい為に本当のアドバイスが出来ないこともありますが、 更に、近年、銀行や証券会社が株のリサーチにコストをかけなくなった為に、リサーチ担当者の質が落ちていることも挙げられます。
その一方で、投資家の方はどうかと言えば、 株式市場上昇時には10人に一人しか株式リサーチに耳を傾けて自分のポジションを変えることをしませんが、相場下落時には7人に1人が株式リサーチに耳を傾けて自らのポジションを変更するのです。 それは、まるで、車を運転している時に視界がはっきり見えているときは道路地図を見ないでも運転しますが、霧で視界がはっきりしない時には、車のナビゲーションを見ながら運転するのに似ています。
最後に英誌エコノミストは「それにしても皮肉なもので、投資家が株のリサーチを必要とするときに限って、株式リサーチの信頼性が落ちてしまっているのは如何ともし難いものがある」と締めくくっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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