2014/01/23 15:23 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、2013年第4四半期のインフレ率+0.8%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の2013年第4四半期のインフレ率は前期比+0.8%でした(事前の市場関係者の予想が+0.4%でしたので、2倍も高い数字となっています)。 また、季節調整後のCPIは前年同期比でプラス2.6%となっています。 一方で、2013年1月から12月まで累計ベースでは+2.2%となり、RBAの中期的な目標値である2~3%の範囲内に収まっています。
今回の数字の主な要因としては、果物や野菜の価格、それに国内、海外の旅行価格が大きく上昇しています。 また、前政権が決定した12.5%のタバコの値上げが2013年12月に実施されたことも、インフレ率上昇の要因となりましたが、一方で婦人服価格、石油価格、更にはコンピューター周辺機器価格の下落によって相殺されています。
これを受けてCommsec のエコノミストSavanth Sebastian 氏は
(1) 次のRBAの定例理事会(2月4日)では、政策金利の引き下げの議論よりも、これまでの金融緩和政策から中立化の議論になるであろう(と言いますのも、今回の数字を年率に換算すると3.2%となり、RBAが中期的なインフレ率のターゲットとしている2~3%の範囲を越える為)。
(2) 今回の数字では、これまでの豪ドル安に伴う輸入価格上昇がまだ顕在化していないが、今後、輸入価格(特にガソリンなどの価格)が上昇すれば、それは他の商品やサービス価格の上昇に結び付くため、価格上昇圧力は高まるであろう。
とコメントしています。
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One comment on “豪、2013年第4四半期のインフレ率+0.8%”
パードゥン にコメントする コメントをキャンセル
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ヘッジファンドなら、円調達による円売り、豪ドル買いにレバレッジをかけて儲ける話なんでしょうけど、個人ではどうしようもないですね。
オーストラリアの珍しいものでも安いうちに購入しておくか位しか思いつきませんが、コアラは売ってませんし、餌が難しいそうだし。
現地にいる人しか知らない、珍品の紹介を期待しています