2014/01/07 15:43 | 昨日の出来事から | コメント(0)
今年の豪住宅市場見通し
昨日、豪の住宅市場のリサーチ会社RPデータが発表した今年の豪の住宅市場に関する記事がありましたのでご紹介したいとお思います。
昨年の豪の住宅市場は、RBAによる大幅な政策金利の引き下げによって空前の活況を呈し、シドニーでは前年比14.7%の上昇(主要州都では平均9,8%)も上昇して史上最高値を更新しています。
これを受けて政治家や市場関係者は現在の豪住宅市場をバブルと警戒する向きもありますが、投資用住宅の取得割合は2000年以来30%台前半でほぼ横這いで推移しており、投機的な動きは、今の処、顕在化していません。
また、豪の銀行の貸し出しも、大手4社を中心に積極的に貸し出しを行っているわけではなく、寧ろ、大手4社の貸し出しの割合は、銀行全体の貸し出しに対して0.52%もシェアを落としています。
RP Data のシニア アナリストのCameron Kusher氏は「確かに、豪の州都を中心に住宅価格の高騰が続いているが、豪全体でみれば、まだ落ち着いており、今後も住宅価格の上昇は続く」としています。
また、Goldman Sachs のエコノミストTim Toohey氏も「非鉱山部門の景気を下支えするためにも、RBAは3月に政策金利0.25%を引き下げ、金融面で豪の景気を下支えするであろう」とコメントし、RBAは住宅バブルを抑制するための行動(金融引き締め)は取らないとしています。
引き続き、豪ドルの対米ドルに対する先安観が市場を支配しそうです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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