昨日、民間のWestpac-Melbourne Institute が発表した１１月の豪のIndex of Consumer Sentiment（消費者センチメント　インデックス）は、前月の１１０．３ポイントから４．３％下落して１０５ポイントでした。

Westpac のチーフ　エコノミスト Bill Evans氏は
（１） 今回の数字は、過去３か月の平均値を４．３％下回っており、主に、９月に政権が交代して、消費者が新しい政権に対して期待していたことが剥落した事と最近になって住宅価格の上昇期待が萎んできたことが考えられる。

（２） また、今後１年先と５年先に対する期待感が、過去３か月の数値に比べて１０％も下落しており、消費者は今後の景気の見通しに対して警戒的になっている。

（３） 特に、最近になって、オーストラリア唯一の自動車メーカー　ホリデンが２０１７年にオーストラリアでの生産を停止することを発表し、　更には、オーストラリアのナショナル　フラッグであるカンタス航空の大幅な事業見直しと人員削減を発表しており、こうした動きに消費者は敏感に反応している。

（４） 加えて、豪政府の予算の見直しや増税の話も取り沙汰されており、更には住宅ローンの金利底打ち感が出始めていることも、消費者を警戒的にさせている。

とコメントしています。