2013/12/03 14:41 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、11月の建築着工許可件数は1.8%下落
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の豪の建築着工許可件数は、季節調整後で前月比1.8%下落して16,491件でした(9月の大幅増加に対する反動が出た形)。 事前のエコノミストの予想では5%の下落でしたので予想ほど反動は大きくありませんでした。 また、前年同月比では、23.1%の増加となり、事前のエコノミストの予想である17%の増加を大きく上回った形になっています。
一方で、同日、民間のRP Data-Rismark が発表した11月の主要都市のRP Data-Rismark Home Value Index(住宅価格インデックス)は、前月に比べて0.1%の増加に留まりました。11月の増加幅は、10月の1.3%、9月の1.6%に比べて急速に低下しています。 とはいっても前年同月比では8%の増加であり、また、今年に入ってからでは8.3%の増加と高い伸びを示しています(2010年10月以来の高い増加率)。
主要都市であるシドニーは11月は0.9%増加しましたが(前年同月比+12.5%)、メルボルンは2.1%下落しています(前年同月比+6.6%)。
RP Data のシニア リサーチ アナリストの Cameron Kusherしは「ここにきて主要都市の住宅価格の上昇率は緩やかになってきており、今後の価格上昇も、より緩やかなものになるであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “豪、11月の建築着工許可件数は1.8%下落”
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日本の金利から考えれば、2%も土地価格が上昇すればオンの字でしょう。
日本の会社だと配当もそれほどいかないし。
中国人の住宅購買が落ちてきたせい? (笑)
日本の森林が買われているのが話題になったりしていますが、オーストラリアの天然資源関連はどうですか?
炭鉱とかオパール鉱山なんかは当然、買われているのでしょうね?
いつもお世話になります。
はい、資源株(およびその関連株)は、ひところは売られていましたが、ここにきて堅調に推移しています。
住宅に関しては中国人に限らず、若いオーストラリア人を中心に購買意欲が高かったようです。 尚、中国人の不動産購入は、シドニー、メルボルン、ブリスベンのある州に集中していると伺いましたが、中国経済が失速したことを受けて、それも落ち着いてきたようです。