2013/11/07 14:47 | 昨日の出来事から | コメント(4)
不覚にも振り込み詐欺に遭ってしまいました!!
朝から、お恥ずかしいお話で申し訳ございません。
実は、今週の火曜日の朝、 不覚にも振り込み詐欺にやられてしまいました。
私は、常日頃、自分は金融のプロだし、元銀行員だし、そんなアホな話に騙されるはずがない!」と信じていました。
処が、、、
火曜日の早朝、いつものようにクロコダイル通信を配信して自分のメールを確認した処、「Emergency!」とタイトルのついたメールが2通入っていました。
一つは、詐欺団がかつての僕の上司(F氏)の名前で「(英語の文章で)トルコのイスタンブールで旅行中に、泥棒に遭って、電話から、財布から、持ち物全てを盗まれたので、日本に帰りことが出来ない。日本に帰る為の航空チケットを買うために850ユーロ貸しい欲しい。 日本に帰ればそのお金はすぐに返す」とあったのです。
2通目は、詐欺団が、同じメールをかつての会社の仲間にばら撒いたらしく、それを受け取ったかつてのアシスタントだった女性から「(日本語で)Fさんが、大変な目に遭っている!何とかしてあげて!Fさんの奥様にも連絡してみます。」と書いてあるのです(このアシスタントのメールは本物で、詐欺団とは関係ありません)。
この2通のメールを受け取った時、私は、1980年台に、自分がパリでスリに遭って、パスポートからトラベラーズ チェックを取られて、本当に困った事を思い出し、きっとF氏も、僕がパリでスリに遭った時と同じように、本当に困っていらっしゃるに違いない。 すぐにお金を送金してあげよう!」とF氏に以下のメールを返信したのでした。
Fさん、メールを拝見し、びっくりしました。 お怪我はなかったですか? ちなみにパスポートはありますか? 僕も、かつて、パリでスリに遭って、パスポートとトラベラーズ チェックを盗まれてしまいました。
どうすれば、送金できるか方法を教えてください。
すると、詐欺団から返信があり、
「(英語で)怪我はないし、大丈夫。 パスポートは持っている。 お金とカードがないので、日本に帰れない。 以下のインターネット銀行で、次の方法でワイア(wire)送金してほしい」とあったのです。
かつては銀行員だった僕としては、「口座もない人にどうやって送金できるんだ?」と不思議に思いながら、指定されたインターネット銀行(Western Union)のHPを開くと、何と、そこには、もちろん口座のある振込も可能ですが、携帯電話宛て振り込み、更にはReference 番号さえあれば、指定した国の銀行ならばどこでも出せる仕組みになっているのです(インターネット版振出し小切手みたいなもの)。 しかも、1日の振込上限は5000ドルで、1回の手数料60ドルさえ払えば、それこそ世界中の国々、例えば、アフリカ、中東、南米のほとんどの国をカバーしているのです。
かつての会社で上司だった方が困っていらっしゃる、しかも、一緒に働いていた女性から「何とかしてあげて!(これは詐欺ではありません!)と、言われれば、そりゃあ読者のみなさん、すぐさま行動を起こさない理由が何処にありますか?!
そこで、早速、言われた通りに、インターケット銀行にアクセスし、しかも、お人よしなことに「航空チケット代だけでは手元が不如意に違いないから、余分に振り込んで差し上げようと2000ユーロ振り込んだのでした。
そして、F氏にレファレンス 番号を知らせてあげようと、自分のメールを開いたとき、先程のアシスタントだった女性から再びメールが入っていて「さっきのF氏のメールはジャンク メールで詐欺です。 お金を振り込まないで!!」とあるのです。
え、え、え、え、~っつ??!! じぇ、じぇ、じぇえええええ~~!!と僕は絶叫し、
「もう、振り込んでしもうたがなあ~~!! や、や、やられた!!!」と 頭が真っ白になってしまいました。
それでも、お人よしな僕は、「いい年こいて、アホした!! けど、2000ユーロは痛いけど、ま、いいか。 死んだ親からも、『騙すより、騙される人間の方がずっとまし』」と言われて育ってきたし、、、と、訳の分からないことを暫くブツブツ言っていたのですが、そういえば、まだ、詐欺団にレファレンス番号を教えていないことに気づき、 「そうだ、この振込をキャンセルできれば、いくらかでも取り返せる!」という事に気づいて、Western Unionに電話し、振込手数料は戻ってきませんが、振込金額は全額取り返すことが出来たのでした。
読者の皆様、いかがですか?この詐欺団について分かることが幾つかあります。
それは、
(1) まず、F氏のメールをハッカーし、F氏が保有しているメールアドレスと盗んでいる事
(2)この詐欺団には、僕の書いた日本語のメールを読むことが出来る人間がいること(日本人がいる?!)
(3)更には、トルコにお金を受取る人がいること
です。 このようにかなり相手の詐欺団は、スタッフはハッカーから、英語はもちろん、日本語もわかるスタッフが常駐し、しかもグローバルに展開しています。
そして、今回のような振り込め詐欺に遭遇したとき、これにやられない為には、
「ともかく自分だけで処理せず、誰かに声をかけ、相談する事」です。 それによって、本人かどうかの確認が出来ますし、相談した誰かが相手の動向の不審さに気付く可能性が高くなるからです。
また、もし、読者の皆様がこういう事態に遭遇した時には、今回の私のお恥ずかしい教訓を思い出していただき、是非とも、冷静に対応なさるよう切に願います。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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4 comments on “不覚にも振り込み詐欺に遭ってしまいました!!”
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まず・・
裏・・取る・・お忘れ・・
欧州から・・
帰国・・自宅の風呂でさえ・・財布持参・・習性・・
なかなか・・抜けなかった・・・(笑)
(1)メールアドレスの一覧は流通しています
(2)簡単な文であれば、Google翻訳でほとんどの言語が翻訳可能です。翻訳元の言語は自動判別できます。
お話、我が事のように思いつつ拝読。大変な災難でしたね。実は、私も先日、子供の学校の友人の母親から、今仕事でリオに来ているのだけど、うんぬん、前橋さんが受け取ったものと同じ内容のSOSメールをいただき、びっくりして、どうしたものかと、すぐに返事を書き、身の安全を確認したものです。先方からもすぐに返事がきて、とにかくどうすることもできないから、送金依頼が再度ありました。何かが引っかかりました。全て仏語でのやり取りだったのですが、いつもなら『tutoyer』なのに、『vouvoyer』なのです。そして、何故旦那にSOSをしないのかと訝しく思い、子供に学校で確認をさせたところ、ハッカーにやられていたことが発覚。これが英文で、しかも、昔の古い友人からだったら、確実にひっかかっていたと思います。大変な世の中になったものです。冷静な対応、常に心掛けたいものです。
と・・
息子の友人の母親と・・
呼び合う仲・・
こっちの方が・・気になる・・