2013/11/01 14:47 | 昨日の出来事から | コメント(4)
豪、9月の建築着工許可件数は14%増
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の9月の建築着工許可件数は、前月比プラス14%でした。 特に、新規住宅及び改築許可件数は前月比プラス14.4%でした。 一方で、8月の建築着工許可件数は、前回発表の-4.7%から-1.6%の上方修正されています。 今回の数字の主な内訳は、1戸建て住宅の許可件数が前月比+1.5%であったのに対し、マンションなどの集合住宅の許可件数は前月比31.8%の大幅な増加となっています。
また、今回の数字は前年同月比では+18.6%となり、豪の鉱山関連産業が失速する中にあって、住宅産業がこれにとって代わって豪経済を下支えしている形になっています。
このこと自体は結構なことなのですが、その一方で、政治家の間では、最近の住宅価格の急上昇を懸念する声も出始めています。 しかし今週のRBA総裁の講演の内容をご紹介したように、今のところRBAとしては現在の豪の住宅市場動向をバブルとは見ていないようです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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4 comments on “豪、9月の建築着工許可件数は14%増”
maehashi にコメントする コメントをキャンセル
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ご了承のうえ、ご利用ください。
所有登記できますか? 相続上の問題はどうですか?
クロコダイルさんがおられるところは、通年で屋外プール使用可能ですか?
中流層の平均的な家の、土地と家の規模はどれくらいで、いくらくらいですか?
着工件数も伸び、不動産価格も上昇とのことですが、一方で中銀総裁は豪ドルの下落リスクに言及をしているようですね。 経済全体としては、どういう事が起きようとしているのですか?
いつもお世話になります。
まず初めのご質問の件ですが、外国人の住宅取得に関しては、一定の条件を満たせば、取得でき、また登記することも可能です。 ですが、旅行VISAのような一時入国VISAでは住宅を取得することはできません。
次のご質問の豪の中流的な一般的な家庭では、どの程度の家が持てるのか?についてですが、この「中流的な一般的家庭」という定義があいまいで、非常に難しいものがあります。
ですが、私の住むブリスベンから車で1時間程度離れた郊外であれば、中古一戸建て4LDKプール付きであれば、5000万円~1億円程度で取得できると思います。
ただし、ブリスベンの町の中心から車で30分以内で、駅近くであれば、そもそもプール付き1戸建て住宅がほとんどなく、マンションなどの集合住宅となってしまいます。
ちなみにプールは、こちらの10月頃から3月頃まで利用できます(日本で言えば、4月頃から9月ごろまで)。 ですが、中にはヒーター付のプールもあって、1年中利用する人もいます。
豪の中流家庭の生活水準は、日本で言うところの中流家庭と左程変わらないと考えていいと思います(最近、日本の中流一般家庭という定義もよくわからなくなってしまいましたが)。
また、私の住むブリスベンは、緯度的には日本の奄美大島とほぼ同じ緯度に相当しますので、その辺りの気候をイメージしていただくと参考になると思います。
次にいただいたコメント「豪経済は、今後、どうなるのか?」についてですが、これは、あくまでも私の私見ですが、
(1)豪の主要産業である鉱山関連産業は、暫く間、持ち直しが期待できない。 その一方で、それに続く豪の製造業は、殆ど国際競争録がない。 従って、今、主力産業が不在の中、国内の住宅市場がやや過熱気味になっても、それによって国内景気が下支えされるのであれば、RBAは、それを容認する姿勢を取っているように思います。
(2)また、鉱山関連産業に次ぐ農業製品(家畜、羊毛、果物等)に関しても、国際競争力を維持するためには豪ドルは出来るだけ安く抑えて起きた意向があります。
結局、「RBAは何をしたく、そして豪経済は今後どうなるのか?」と言えば、、為替政策では、豪ドル安にして、鉱山価格、工業製品の国際競争力を維持し、国内では住宅市場をやや過熱気味になっても国内景気を下支えして、将来的に、世界経済が再び回復して、豪の主力産業である鉱山関連産業がある程度回復するのを待っているのではないかと思います。
従って、それまでの間は。豪国内に於いては、住宅バブル気味に推移させ、為替に関しては、RBAは豪ドル安を維持する政策を取るのではないでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
前橋
不動産価格は豪ドル下落でプラスマイナスゼロでリスクだけあるという感じでしょうか? 豪ドル空売りも、アメリカの出口戦略次第では円安でプラスマイナスゼロでFRBの政策リスクだけ残るという事ですね?
どうやら、クロコダイルさんのように地道に積み立てていくのがよくて、劇的なことはなさそうですね。 それにしても、今年は大変な成果をあげられましたね。
クロコダイル自動追随売買ファンドとかあると、購入者殺到かもしれませんね。