2013/10/23 15:01 | 昨日の出来事から | コメント(0)
世界の商品市況と反対の政策を推し進める日本?!
今週号の英誌エコノミストに、最近の商品市況に関す記事がありましたのでご紹介したいと思います。
現在の世界の商品市況は、2011年初めの価格を100とした時、除くエネルギーでは25%も下落しています。 鉄鉱石などの金属は、世界景気の失速(新興国、特に中国やインド、ブラジルの失速)によって30%も価格が下落しています。 また、一頃、暴騰した銅の在庫は、今年には13年ぶりの高い水準に積み上がり、しかも、今後も新たな銅鉱山の操業が目白押しです(更なる下落圧力)。
食料品に関しては、2012年にアメリカの干ばつで小麦などの穀物価格が急上昇しましたが、今年は豊作で大きくインデックスは下落しています(2011年初来20%の下落)。 コーヒーも今年は、10%の増産が見込まれ、コーヒー価格は4年ぶりの安さになっています。
一方で、世界のエネルギー価格インデックス(World Bank energy Index)は、石炭などの化石燃料が暴落する一方で石油価格が85%も上昇した為に、2011年初来では15%上昇しています。
さて、折角、世界中の商品の値段が下がって、本来であれば、私たちはその恩恵にあやかれる筈にもかかわらず、東方の日出国では、政府、日銀そろって物の値段を強引に上げることに躍起です。 こうした物事の摂理(原理原則)を無視した強引な政策の顛末はいずれ行き詰まり、そして破綻することは歴史が物語るところです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。