昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表したオーストラリアの２０１３年７月の貿易収支は、６月のAUD243ｍｎの黒字からAUD765ｍｎの赤字となりました。　事前の市場関係者の予想ではAUD１００ｍｎの黒字でしたので予想よりも貿易収支は悪化した形になっています。　内訳としては、輸出がフラットで輸入は４％増加しています。

Macquarie のシニア　エコノミスト Brian Redican氏は「今後、2～3か月において貿易収支が赤字になるとしても、政策当局者は豪の貿易収支はいずれ黒字化すると確信しているようである。　従って今日の数字が悪くても彼らは驚いていないであろう」とし、「今日の数字を見てパニックになる必要はない」としています。

また、CommSec のエコノミストSavanth Sebastian氏も「今日の数字は予想以上の赤字であったが、現在進行中の豪ドル安や新規の鉄鉱石開発プロジェクトが立ち上がること等を考えると、いずれ貿易収支は黒字化するだろう」とし、「RBAとしては十分に金融緩和をしたと考えており、現在は、今後の景気の動向を注視する段階にある」とコメントして、今後の政策金利の引き下げに関しては、「すぐにはない」との考えを示しています。