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2013/08/21 14:24  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA、8月の議事録から


おはようございます。

昨日、8月6日に開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。

(1) 現在の経済状況から、今後の政策金利の引き下げは「(政策金利の引き下げが)必要と判断れた時には引き下げるが、現時点の我々のスタンスは、はこれまでの金融緩和の経済的効果を見極める時間帯である。
(2)  以上の判断から、理事会メンバーは、今後の金利の引き下げを否定するものでもなければ、直ちに政策金利を引き下げることを示す必要もないことで一致した。

これを受けて RBC Capital Marketsのカレンシー ストラティジストのSue Trinh氏は「RBAは引き続き年末までに政策金利をあと1回引き下げて2.25%にするスタンスに変わりはない」とコメントしています。

また、Citigroup, AustraliaのチーフエコノミストPaul Brennan氏は「今日の議事録からは、市場に対して、政策金利の引き下げの扉を今回の引き下げで閉じてしまったわけでないことを示すことに腐心した経緯が窺える」としています。

更に HSBC, AustraliaのエコノミストAdam Richardson氏も「今回の議事録によって、今後の政策金利の行方は、ひとえに豪ドルの為替水準次第であることを示している」とコメントしています。 といいますのも、最近の豪ドルの水準は、対米ドルではかつての1.00ドル台から現在は0.90ドル近辺まで下落していますが、RBAとしては、それでも歴史的に高い水準にあると考えており、これが豪経済の逆風になっているとの見方をしているからです。

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