2013/04/24 14:58 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA高官の講演から
昨日、RBAの金融安定化部門のヘッドLuci Ellis氏がシドニーで講演しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 市場では、これまでのRBAの金融緩和政策がここにきて息切れしてきているとの見方があるが、我々はそのように見ていない。
(2) 一般的には、金融緩和の効果は、まずローンの増加や資産価格の上昇を引き起こし、その後にGDPやインフレが上昇し始めるのであって、その初期の段階では、どうしても時間的ズレ(Lag)があるのはよく知られている。 現在の豪の経済状況はまさしくこのパターンに沿っている。 従って、金融緩和の効果が息切れしているとは考えていない。
(3) 確かにローン全体の増加幅は緩慢で鈍いが、住宅ローンや投資用住宅ローンの認可件数は、これまでの金融緩和の効果によって回復し始めている。
(4) 一方で、住宅市場の一部には、更なる金利低下を見込んで住宅の購入(もしくはより大きな住宅)をローンによって取得しようとする動きがある(投機的な動きに対しては牽制の姿勢を示した形)。
尚、次のRBAの定例理事会5月7日(火曜日)に開催される予定です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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