2013/04/12 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の失業率は5.6%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した3月の豪の失業率は前月の5.4%から5.6%に上昇し、就業者数は36,100人減少して11.593百万にとなりました。 この水準は2009年9月の5.7%以来の高い水準で、主な内訳としては正規雇用者数が7,400人減少して8,10百万人となり、非正規雇用者数が28,700人減少しています。 また、労働参加率は2月の65.3%から65.1%に低下しています。
事前の市場関係者の予想では10,000人の減少で失業率は5.4%で変わらずとなっていましたので、市場では驚きをもって受け取られ、為替市場ではこの数字の発表を受けて豪ドルが他通貨対比で一時的に売られました。
TD SecuritiesのAnnette Beacher 氏は「今日の数字だけで、RBAが政策金利の変更に動くとは考えづらいが、失業率は今後も上昇圧力が暫くかかりそうである」とコメントしています。
また、ANZのエコノミストは「3月はいつものことであるが、前月の反動が起きやすい月であり、2月に74,000人も増加した分の揺り戻しが入ったと見るべきである」しています。
Macquarie のシニア エコノミスト Brian Redican氏は「鉱山部門の設備投資が下火になることを受けて失業率が増加したと考えている。従って、今後も失業率はじり高となり、RBAは目先的に政策金利を引き下げるとは考えていないが、2013年後半にかけては政策金利を引き下げて最終的には現在の水準である3%から2%程度まで政策金利は低下するであろう」とコメントしています。
またNABのエコノミストも将来的には政策金利の水準は2.5%程度まで低下すると金利予測を下方修正しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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