2012/05/17 06:14 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、大幅利下げ後も消費者信頼度は回復せず
民間のWestpacグループが発表した5月消費者信頼感指数は、0.8%上昇して95.3となりましたが、前年同月比では8.3%下回ったままとなっています。
WesrpacのチーフエコノミミスとBill Evans氏は「今日の数字には失望した。何故ならばRBAが大胆にも政策金利を0.5%引き下げ、また、失業率が5.2%から4.9%に低下したにもかかわらず、消費者の消費マインドはそれほど上向いていないからである」とコメントしています。
また、JPモルガンのエコノミストBen Jarman氏は「現在、豪の国内にあっては、二酸化炭素税の導入、政治の混乱、二極化した経済構造問題があり、海外には、中国景気の失速、ユーロ信用不安の再燃、金融市場の混乱、等の長期にわたって取り組まなければならない事が山のようにある」とコメントし、目先的に消費者にとってプラス材料が出てもすぐに消費の改善に結びつかない環境であると指摘しています。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年第一四半期の賃金インデックスは、+0.9%の増加に留まりました(前期は+1%でしたので若干の低下)。 内訳としては、公的部門は+前年同期比で+3.1%であり、民間部門は+3.7%となっています。
地域別では、鉱山ブームに沸く西オーストラリアの賃金上昇率は+2.2%と高く、前年同期比では+4.5%となっています。 一方で、ホテル、食料販売、公的部門の多くは平均以下に留まっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、大幅利下げ後も消費者信頼度は回復せず”
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国民が・・
政府より・・賢いのでは・・・?