2013/01/24 06:28 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2012年第4四半期のインフレ率は、年率2.2%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年第4四半期の豪のインフレ率は、前年同期比でプラス2.2%でした。 事前の予想ではプラス2.5%でしたので、今回の数字は予想よりも低い結果となり、市場では2月5日のRBAの定例理事会で政策金利を引き下げることを織り込み始めています。
内訳としては、食料品が今年の野菜の発育の良さから5.7%下落し、また、医薬品が、人々のジェネリック購入の浸透によって3.5%下落しています。一方で、これまで価格の低迷に苦しんできた賃貸住宅や、燃料、そして国内旅行やホテルなどの観光業の物価は。それぞれ0.8%、 2.6%、6.2%と上昇しました。 また、地域別では、シドニー、メルボリン、キャンベラ等の都市部で消費者物価の上昇は高くなっています。
これによって、短期金利の先物市場では、2月5日にRBAが0.25%の政策金利の32%の引き下げを織り込む水準で取引され、更に、今後12か月以内では0.25%の引き下げを2回織り込水準で取引されています。
RBC Capital Markets のシニアエコノミスト Su-Lin Ong氏は、「0.25%の政策金利の引き下げは十分にありうるが、今後12か月以内に0.5%の政策金利の引き下げがある可能性については、更なる景気指標を見る必要がある」とし、「RBAは、豪のGDPが更に失速してくるようであれば、あと0.5%の政策金利の引き下げを視野に入れるであろう」とコメントしています(尚、我々RBC Capital Marketsとしては、豪のGDPは将来的には失速すると考えている)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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