2012/02/28 06:16 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、ガチンコ対決は、ジュリア ギラード首相の勝ち!?
先週にもお話しましたが、豪、労働党政権の内部抗争は、ジュリア ギラード首相とケビン ラッド外相(前首相)の党首選挙にまで事態が発展し、昨日、労働党所属の国会議員による選挙が行われ、その結果、ジュリア ギラード氏が71票、ケビン ラッド氏が31票で、圧倒的多数でジュリア ギラード首相が勝利し、現政権が労働党内で改めて信任されました。
党首選挙後、ジュリア ギラード首相は、どこかの日出国の党首選挙後の発言と同様に「ノー サイド」宣言をし、労働党の結束を呼びかけました。 一方でのケビン ラッド氏は、投票結果を「真摯に受け止める」とし、選挙後の議会では発言権のないバック ベンチャー(back bencher: 議会の後ろの席)に座ることになりました。
さて、今回の内部抗争は、ケビン ラッド氏がそもそも仕掛けたものですが、「のっけから勝てない勝負にどうして打って出たのか?」について、色々と取り沙汰されています。
一説には、「ジュリア ギラード首相の支持率が、野党のトニー アボット党首よりも下回ったタイミングを見計らって打って出て、それをきっかけに寝返る議員が出れば儲けものであり、彼にとってはダウン サイド リスクが無かった」言う説があります。
確かに、今回の労働党党首選挙でジュリア ギラード首相が再選されはしましたが、財界や金融市場ではこれを冷ややかに受け止め、「これでは今までの懸案事項が益々膠着状態に陥る」とし、豪株式は売られ、豪ドルも他通貨対比売られています。
今回の内部抗争の勝者は、表向きはジュリア ギラード氏ですが、本当の処は、まだ、もう少し将来になってみないと分からないというのが、正しい見方なのかもしれません。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “豪、ガチンコ対決は、ジュリア ギラード首相の勝ち!?”
st にコメントする コメントをキャンセル
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
ケビン・ラッドは・・
『傲慢で人の言う事を聞かない』
労働党内で嫌われているとか・・
いずれにせよ・・
パートナーは・・公然と別れた・・・
豪州でも政界は膠着状態なんでしょうか、みんなの党大阪維新の会を見ていても受け皿を作らないと変わらないのに国民の怠慢で作ろうとしなかった、やはり新しいものを創っていかないと政治経済社会にとって膠着状態は澱んでしまって最悪です、ネットと言う新しいものを創ったので世界が大きく変わりだしましたからね。