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2011/09/15 05:21  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

豪、第2四半期のCPIは下方修正


おはようございます。

昨日ABS(オーストラリア統計局)は、先月発表した季節調整後のコアインフレの中心値の数値を速報値の0.9%の上昇から0.5%の上昇に下方修正すると発表しました。 またコアインフレのトリム平均値(trimmed mean measure:より精緻な平均値)は、前回の発表の0.9%プラスから0.7%のプラスに同じく下方修正されました(オーストラリアでは、この2つの数字の平均値をとって、コアインフレ率を算定しています)。 その結果、第2に四半期の年率換算のインフレ率は2.6%となり、速報値で発表された3.7%から低下しています。

今回のコアインフレ率の下方修正を受けて、為替市場では、豪ドルは他通貨対比、急落しています。
また、金利市場では、短期金利を中心に大きく低下し、1年セクターの金利は12bp(ベーシス ポイント)低下し(価格は上昇)、10年セクターの金利は4bp低下しています。

エコノミストの間では「今日の数字を受けて、RBAは、政策金利の変更(金利引き下げ)の選択肢を手に入れることができた」とし、近い将来にRBAが政策金利の引き下げに踏み切る可能性を織り込み始めています(ディーラー間では既に1.25%の政策金の引き下げを織り込んだ水準で取引されています)。

Commonwealth Bank のオーストラリア担当のチーフエコノミストMichael Blythe氏は、「今日の数字には、正直驚いた。そして、今後は、現在の豪経済が直面しているインフレについて考え直さなければいけない」とコメントし、「今後、RBAが政策金利を引き上げる可能性(リスク)は、ほぼなくなった」と指摘しています。

更に、WestpacのシニアエコノミストJustin Smirk氏は、「これまでのインフレ高の中での景気の低迷といった豪経済の難しい状況が、今回の数字で解決できる」とし、「我々としては12月にRBAは政策金利を0,25%引き下げると予想している」とこれまでの予測を改めて強調しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、第2四半期のCPIは下方修正
  1. ベルドン より
    修正

    数値には・・
    予知能力があるらしい・・・

ベルドン にコメントする コメントをキャンセル

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