2011/03/18 05:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪政府、在日豪人に対し、半径80km圏外に避難勧告
昨日、ARPANSA (The Australia Radiation Protection and Nuclear Safety Agency : オーストラリア放射線保護及び原子力安全委員会)は、 日本に滞在するオーストラリア人に対し、慎重かつ予防的措置として、福島第一原子力発電所から半径80km以内から退避する事を勧告しました。この措置は、一昨日のアメリカ政府の出した50マイル(80km)圏内からの避難勧告に追随したものです。
同委員会は、「現在の放射線量及び、風向きは変わらないものの、原発プラントの状況は不安定で、予断を許さない。 また、今後、少なくとも48時間は、原発から南東の方向に対して放射線物質の発散により安全でない状態となりそうである」とコメントしています。
また、豪政府は、在日オーストラリア人に対し、特別な理由がない限りは、なるべく東京(一都八県)から離れるよう勧告しています。
日本の皆様、
今回の地震に遭われ、更には大津波に見舞われ、これに追い打ちをかけるような今回の原発事故で、不安と疲労が極限状態になっている事と思います。 日本政府は、福島第一原発から半径30kmに対し避難及び屋内退避勧告を出していますが、外国では、更に予防的措置として、より広範囲の避難勧告を出しています。 決して不安心理を煽るつもりはありませんが、「こうした対応をしている国もあるのだ」という事実を踏まえて、冷静にそして落ちついて御自身の出来る範囲で最善を尽くされんことを切に願ってやみません。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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