2011/09/09 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、8月失業率は5.3%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した8月の失業率は、前月の5.1%から5.3%に上昇し、就業者数は9,800人減少したと発表しました。 事前の事情関係者の予想は、5.1%で従業者数は11,000人の増加を予想でしたので、予想以上に雇用環境が悪化している事を示す結果となりました。
内訳として、これまで好調とされてきた西オーストラリアの失業率が4%から4.4%に上昇し、クイーンズランド州の失業率も5.7%から6.2%に急上昇しています。特に、クイーンズランド州の観光業は、年初の洪水の影響と、折からの豪ドル高のダブルパンチでボロボロです。
RBC Capital marketsのストラティジストMichael Turner,氏は「RBAは、現時点では政策金利を維持する事を基本方針としているが、今回の数字を受けて、2009年以来の政策金利引き上げ政策から、政策金利引き下げに転換する可能性が次第に高まってきている」と指摘しています。
また、Westpacの為替ストラティジストのRob Rennie氏は「今日のがっかりさせる失業率の数字は、豪経済が失速してきている事を示しており、昨日、発表されたGDPの数字(景気が好調であることを示す数字)は、もはや過去の数字になりつつある」とコメントしています。
為替市場も、豪ドルは、今日の数字を受けて他通貨対比売られ、その一方で、債券市場では、短期金利は10bp以上買われ(金利低下)、長期金利の10年セクターも7bn金利が下落(債券価格は上昇)しています。
それにしても、景気を示すデータが、これほどまだら模様に出てくるのは珍しい事です(RBA総裁が、「現在の豪経済は、Unusual(通常でとは違う)」というのも無理からぬ話です)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、8月失業率は5.3%に上昇”
ベルドン にコメントする コメントをキャンセル
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豪も・・
追いかけてくるのでしょうか・・?
数値は・・
大地震前・・動物たちが騒ぐように・・
予知しているのでしょうか・・・?