2010/02/01 00:19 | Weekly Meeting | コメント(0)
ウィークリー ミーティング201
先週に関しては、
(1)ドル/円は、じり安商状で89円台に突入したものの週末にかけては90円台を回復しました。 サイクル的に、底打ち感が出てきています。
(2)ユーロ/円は、週を通じて売られる展開となりました。時間的に底打ちする時間帯に来ていますが、価格的にこれを確認するまでに至っていません。
(3)豪ドル/円も週を通じて続落商状でした。 心理的な節目である80円を週末に一時的に割り込んできました。 今後の展開が気になる引け方でした。
(4)ユーロ/米ドルが、心理的な節目である1.40ドルを大きく割り込み、週末は投げ売り状態でした。
余りの売り圧力の大きさに気味悪さを覚えます。
(5)豪ドル/米ドルも心理的な節目である0.90ドルを割り込んできており、これまでの上昇ムードはかき消された形になっています。
(6)日経平均は、週を通じて下値を模索しました。週末を前に買い戻される局面もありましたが、結局、目先の安値を更新して先週の取引を終えています。
尚、2.今週の動き につきましては有料サイトにてご覧いただけます。
今週の話の前に、昔は、「暇のニッパチ」といって、2月、8月は1年の内でも暇な月の例えにされていました。 ですが私の経験では、2月のマーケットは、大きく動く月が多かったように思います。 今年の1月の相場付きを見ていても、これまでのトレンドが反対方向に大きく舵を切り出しているように見えますし、今のところ、まだ表面化していない問題をマーケットは、既にその匂いをかぎ取ってアクションを起こしているように見えます(特に、ユーロ)。
個別のマーケットでは、
(1)まず考えられることは、全てのマーケットにおいてクニカル的に30−40日サイクルがボトムをつける時間帯に来ており、今週にサイクルボトムをつけると考えられること。尚、一部のマーケット、例えば、ドル/円は、先週でサイクルボトムをつけた可能性が出てきています。その場合は、ドルが円に対してどこまで上昇するか?がポイントですが、あっても上値は93円が限度か。
(2)ペンタゴン分析でも見られるように、ユーロは非常に売られやすい状態になっています(ペンタゴン分析をご参照ください)。 また心理的な節目である1.40ドルを大きく割り込んできており、更に下値模索をしそうです。ファンダメンタルズ的にユーロが大きく売られる要因が、今後、表面化しそうです。下値の目安としては、心理的な節目である1.35ドル近辺か。サイクル的には、今週にサイクルボトムをつけるかどうかも注目したいと思います。
(3)また、これまで金利先高感でこれまで買われてきた豪ドルも、心理的な節目である豪ドル/円の80円を、また、豪ドル/米ドルでは、0.90ドルを割り込んできており、一連の金利先高期待では買えなくなってきています。ファンダメンタルズ的に何か(豪ドルが買えない何か)が起こっている可能性があります。一方で、テクニカル的にはサイクルボトムを今週つける可能性があり、時間的には下げの時間はそれほど長くないと考えています。
(4)日経平均ですが、これもテクニカル的には上値を追えなくなってきています。 また、ファンダメンタルズ的に悪材料が表面化してくる可能性があります。 一方で、テクニカル的には、30−40日サイクルがボトムをつける時間帯に来ています。今週はこの点に注目したいと思います。 問題は、首尾よくサイクルボトムをつけたとしても、その後の相場は上げ相場なのか、それとも新しく始まった下げ相場の戻りにすぎないのか、の判断が難しそうです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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