2011/08/16 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(1)
あれから40年!!
いきなり「綾小路きみまろ」ではありませんが、昨日、8月15日は終戦記念日であると同時に、1971年8月15日のニクソンショックから40年でもあります。
あの頃は1ドル=360円で、ハワイ旅行は、ロート製薬提供のアップ ダウン クイズで10問正解しないといけない夢のまた夢でした。 しかも、持ち出せるお金はたった10万円分のドル(278ドル)だけ。
でも、夢がありました!!
あれから40年!!
今は1ドル=77円で、円はスイスフランと並んで世界最強の通貨となり、クイズに正解しなくてもバイトで稼いだお金でもハワイに行けるようになりました。 しかも「ある有名歌手のママ」のようにスーツケースにゲンナマ(約5000万円)を詰め込んで、ラスベガスで大損しでもそれほど驚かない荒んだ時代になってしまいました。
あの頃は(私が中学2年生の時)、播州平野の片隅の私の家に配られてきた神戸新聞(地方紙)の号外に、「ドル、金との交換停止!!」とデカデカと書かれた見出しをハサミで切りぬき、夏休みの宿題であった新聞の切り抜きとそのコメントに「いくら読んでも何の事か分からない!」と書いたのでした。
あれから40年!!
今は、その後の変動為替相場制度に始まったディーリング業務に、(亡き三原先生のお言葉をお借りすれば)爪の先に明かりを灯してショボショボと、目先の50銭、1円を抜いては糊口を濡らし、今は地球の裏側で逆立ちして暮しています。
私の記憶に拠れば、かつて、昭和天皇は「円高で日本の国力が強くなる事は、むしろ、いい事ではないか?」と、御前で円高の弊害ばかり説明する(アホな?!)学者に対して、宣(のたま)われたのでした。
世間一般的には、8月 15日は終戦記念日ですが、戦争を経験していない私にとりましては、寧ろニクソンショックにはじまる変動為替相場制度に移行した「記念日」であり、これに25年以上も関わってきた者として、先帝のお言葉を今一度胸に刻み、「今後の為替相場はどうなるのだろう? そして日本は?」と思いを馳せては、そこはかとなく、あやしうこそ、ものくるほしけれ!
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “あれから40年!!”
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その当時・・
欧州では・・物価は高かったか・・?
なにしろ・・
マッチから・・トイレットペーパーまで・・
周りは・・全て・・舶来品・・
日本での舶来品価格を・・考えると・・全て・・バーゲン価格に思えた・・
あちらで・・
ミルクを飲んで・・日本のミルクは・・ミルク水と気づいた・・他略・・
一流ホテルで・・
日本人の新婚さん・・花嫁さんが・・便器を・・日本式に使い・・滑って・・お尻がガッチリ・・はまり・・抜けず・・大騒動・・そんな時代だった・・・