2011/02/16 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、2月のRBA議事録から
昨日、2月1日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。
その主な内容は以下の通りです。
(1)現在の若干の引き締め気味の金融政策は、家計部門の消費がやや停滞していることから、現状維持をする事を決定した。
(2)しかし、中長期的には引き続き商品市況(鉱山資源関連)が好調なこと、また、世界経済が順調に回復していることから、豪経済の見通しも明るい。
(3)最近の消費動向の失速感は、今後、更なる金利の引き上げを決定するにはより長期に亘り、これを注視する必要がある。また、これまでの労働市場におけるタイト感も通常のレベルまで緩んでくる可能性がある。
今回の議事録に関しては、先週の金曜日にGlenn Stevens総裁が議会証言の中でも紹介されており、今回の議事録の内容そのものは既に市場に織り込み済みとなっています。ちなみに、現在の市場のコンセンサスは、2011年後半までは、政策金利の引き上げはないとの見通しとなっています。
また、今回の議事録の中でも取り上げられた1月のクイーンズランドの大洪水や、ハリケーン ヤシの被害を受けて豪の石炭の輸出が15%下落しており、その影響を見極める必要があるとしつつも、2011年後半には景気は回復し、インフレ率もRBAがターゲットとする2−3%を越えて4%になるとの見通しもあります。議事録では「今回の災害では、作物を始め多大な損失を被り、GDPの目先的な低下、生鮮品を中心に一時的な物価上昇が起こっているが、インフレ率は中期的には大洪水前の水準に落ち着く」としています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、2月のRBA議事録から”
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神託を・・聞く・・思い・・
古代も・・
神の代わりに・・
神官達が・・額を寄せ合い・・・