2011/02/15 05:31 | 昨日の出来事から | コメント(2)
日本のTea Party 運動
今週号の英誌エコノミストは、2月6日に行われた愛知県知事選挙、名古屋市長選挙、名古屋市議会解散の是非を問う住民投票(所謂、トリプル選挙)の結果を、日本の Tea Party運動 と紹介しています。
しかし、「日本のメディアは、こうした選挙結果をあくまでも一地方の動きとして無視し、選挙民は『現在の菅政権の政策に、ただ嫌気がさしただけである』としているが、それは歪んだ考えである」と批判しています。また、同誌は「今回の選挙結果は、明らかに次の地方選挙(4月に行われる44の県議会選挙、数えられないくらい(umpteen)の市長選挙と市議会選挙)の予兆でもあり、日本のメディアは、この事が分かっていない」と指摘しています。 特に、河村市長が民主党候補の3倍の得票を得た事、投票者の75%が名古屋市議会解散を支持した事の意味は、 「前例のない反乱」と捉えるべきである(なのに、現政権もメディアもこれを無視(あるいは軽く見ている)。 何故ならば自分たちにとって都合が悪いため、そう思いたくないから!?)。
ちなみに、名古屋市職員の退職金は2800万円と、世界のトップ企業であるトヨタの退職金2000万円よりも多く、その一方で、名古屋市民一人当たりの借金(名古屋市債の発行残高を名古屋市の住民数で割ったもの)は、585,000円となっています。 また、名古屋市議会議員の年収は、1500万円とべらぼうに高いのです。 これは、ひとえに1990年代以降、民間の企業の給与水準が3割以上下落したにもかかわらず、公務員や議員の給与水準は殆ど下がっていないことが主たる理由です(一部には、その頃よりも上がっている)。
そして、今度の4月の地方選挙では、マスコミや現政権や自民党が指摘するように、今回の名古屋の「前例のない反乱」は、所詮、一地方の出来事に過ぎないのか、英誌エコノミストの指摘するような新しい潮流となって日本を大きく動かす原動力となるのかに注目したいと思います。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “日本のTea Party 運動”
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素直に・・拍手・・
日本は・・公務員給料が桎梏・・これが・・削れるか否かが・・浮上の切っ掛け・・
切っ掛けになったら・・
帰ってきましょうねぇ・・
ウルルは無くても・・富士山がある・・・
減税し、公務員給与を削減しというのは分かるが、その後、その浮いた財源で何をするのか分からない。
給与削減して減税した分を埋めれるのか。
住民税って定率?だから、高所得者の河村さんが一番恩恵を受けるって話になるのかな。もっとも、これを言い出すと何も出来なくなるのですが・・。