2011/02/08 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、12月の小売売上高は緩やかな伸びにとどまる
昨日、オーストリア統計局(ABS)が発表した12月の小売売上高は、季節調整後で前月比0.2%の増加にとどまり(金額にしてAU20.36bn)、事前のエコノミストの予想ではプラス0.5%の増加でしたので、予想を下回った形です。 また、第4四半期の小売売上高は前期比対比、0.3%の下落となっています。
JPモルガンのチーフエコノミストStephen Walters氏は「今日の数字は、やや失望させるものであり、消費者は2011年に入って原油価格が上昇している事、食料品の物価が上昇している事から消費行動を引きしめる可能性が大きい」と指摘しています。
また、この日、民間のANZグループが発表した一月の新聞及び、インターネットを通じた求人広告件数は、12カ月連続で増加して前月対比プラス2.4%となっています。尚、1月16日のクイーンズランドの大洪水の影響で求人が一時的に減少したことを勘案すると、「実質的にはプラス3.1%近くになった模様である」と発表しています。
ANZ グループのヘッド オブ オーストラリア経済のIvan Colhoun氏は「1月16日の大洪水の影響を勘案した後の数字でプラス2.4%だった事は、オーストラリアの労働市場は引き続き好調であることを示している」とコメントしています。
また、この日、The Australian Industry Group が発表した1月のAustralian Performance of Construction Index(建設動向指数)は、3.6ポイント下落して40.2ポイントとなりました(50を下回ると減少(あるいは)後退を意味します)。
AI Group の公共政策担当のディレクターPeter Burn氏は「洪水の影響もさることながら、一連の高金利を受けて住宅購入者が警戒的になっている事、あるいは、企業家に対する与信を銀行が引き締めていることが背景にある」と指摘しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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