2010/07/30 05:37 | 昨日の出来事から | コメント(0)
恒例、各国のビッグ マック インデックス比較
今週号の英経済雑誌に恒例の直近のビッグ マック インデックスが公表されていましたので、ご紹介したいと思います。
これは、アメリカのビッグマックを100とした時に、それぞれの国で同じビッグマックを購入した際に、どれだけ割高か、割安かを示したもので、労働賃金や材料費を勘案していませんが、為替の米ドル対比どれだけ割高か割安かを知る一つの目安になるかと思われます。
世界で市場高いのは、今回もノルウェーで同じビッグマックを買うのに、米ドル対比約90%も割高になっています(この国は、北海原油のおかけで、何でも高い!税金も高い!でも社会保障も世界最高水準!)。 次に、スイスが68%も割高になっています。 これは今回の一連の通貨危機で安全通貨(あるいは資産)への逃避対象通貨となった為、大幅に割高になっています。 3位にはブラジルが位置し、米ドル対比31%割高となっています。
4位には、ユーロ圏が続き、ユーロは引き続き対米ドルで16%割高になっています。 一連のユーロ暴落でユーロの割高感は、かなり修正されたと考えていましたが、まだ割高なのには驚きました。 この後は、カナダ、トルコ、オーストラリア、日本が、アメリカと殆ど変らない水準に位置しています。という事は、米ドル/円、米ドル/豪ドルの為替水準は、ビッグ マック インデックスに拠ればほぼ適正水準と言う事が出来そうです。
さて、逆に米ドル対比著しく割安なのが中国元、香港ドルで、約48%も割安となっており、ビッグ マック インデックスからも、中国元の割安感が顕著となっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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