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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/01/27 05:26  | 昨日の出来事から |  コメント(2)

大洪水の教訓


おはようございます。

今回のクイーンズランド州の犠牲者は、15人の方の死亡が確認され、今も60人の方の行方が分かっていません。 人口2200万人の国のこれらの数は、日本の人口がその6倍に当たりますので、インパクトとしては死者90名、行方不明者360名と申し上げれば、その悲惨さを感じていただけるのではないでしょうか。

ところで、皆様、もし、自分の家の2階まで水が襲ってきたらどうしますか?今日は、今回の洪水で亡くなられ、あるいは行方不明になれた方々から見えてきた「洪水の教訓」についてお話したいと思います。 
今回犠牲になられた方の半数以上は、実は成人男子で、しかも、泳ぎに自信のある方ばかりでした。 多くの場合、濁流の中、何かを取りに行こうとして(あるいは助けようとして)、敢えて水に入って命を落とされたのでした。

先日、クイーンズランドの小学校で水泳を教えている先生と、お話をする機会があった時も、この話題になり、「洪水のような濁流の中で、いくら水泳に自信がると言って、まともな水泳など出来る筈がない。 みんな、押し流されて濁流に飲み込まれて溺れてしまいます」とおっしゃっていました。 だから、クイーンズランドでは、小学校の水泳の時間に普段着のままプールに入って、服を着たまま泳ぐことが如何に困難かという事と、水の中で、どうやって服を脱ぐかも教えているとおっしゃっていました。

そして、その先生からの教訓は、

(1)洪水の時には、自分が「泳ぎが出来る、出来ない」は、一切関係なく、ともかく何かにしがみつくこと。そして、水が引くか、誰かの救助が来るまで待つこと。
(2)家にいた場合は、水の中の抵抗を小さくする為に、ともかく、下着だけを残してあとの服は脱ぐこと。
(3)そして、屋根に上って、アンテナでも何でもいいから、しがみついて救助を待つこと。 決して、泳いで、移動しようとしない事。

だそうです。

確かに、今回の大洪水でも、屋根の上からヘリで救助されている男性たちが下着一つでいる姿をテレビで何度も見かけました。 何の洪水の心配もなく、安全な場所でテレビを見ていると、その姿は、ある種、滑稽に映るかもしれませんが、 それは、何も、ついさっきまでベッドで寝ていたわけでもなく、あるいは、その方々だけが怠けて逃げ遅れたわけでもなく、生死にかかわる緊迫した状況の中で最善を尽くした姿が、あの屋根の上でのパンツ一丁の姿なのです(ちなみに同様に女性もヘリで救助されていますが、放送上、配慮されて画面に映し出されるのは男性だけになっています)。 

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2 comments on “大洪水の教訓
  1. ぺルドン より
    教訓

    これから・・
    パンツを・・買いに・・行ってきます・・

    ぐっちー

  2. 前橋 より
    ベルドン 様

    そうなんですよね(笑)!

    それから、日頃から、体も引き締めておかないと、、、ヘリで、引き上げられる時の姿が、、、。

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