2011/07/27 05:57 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、RBA総裁の講演から
昨日、RBA総裁Glenn Steven氏がシドニーでエコノミスト向けにランチタイム 講演をしました。
主な内容は以下の通りです。
(1) オーストラリアの貿易の好調さは、ここに来てピークをつけたかもしれない。
(2) その一方で、これまで警戒的であった消費者は長期に亘り貯蓄を増やし、支出を差し控えてきたが、今後もこうした状況が長く続くのではなく、適正な貯蓄率になれば(もしくは金利水準が低くなれば)、再び消費を増やすであろう。 また、その時期(再び消費者が支出を増やす時期)は、それほど遠くないと考えている。
(3) 消費者の警戒的な姿勢によって、150年振りの鉱山部門の好調さ(ブーム)が続いたにも関わらず、政策金利は2010年10月以来、変わらない状態が続いており、これほど長期に亘って政策金利が安定しているのは5年振りのことである。
(4) 今後、オーストラリアの生産が上向き、所得が増えていくかどうかは、過去10年間に起こった鉱山部門の好調さの様に、新たな成長の為の生産部門を見つけることが出来るかどうかにかかっている。
(5) これまでの鉱山部門を始めとした貿易の好調さが、消費者に対して『いい意味での楽観主義』を提供しており、現時点では警戒的な消費者心理は、いずれ消費を再び活発化させる方向に働くであろう。
昨日の内容からは、RBAが近く政策金利を引き下げるシグナルは全くなく、今、市場内で織り込み過ぎている政策金利の引き下げ期待は、やや時期尚早のようです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、RBA総裁の講演から”
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「やや時期尚早」・・
微妙な表現・!・(笑)