昨日、民間のNAB’s business confidence index（ナショナル　オーストラリア銀行の企業信頼感指数）が発表され、６月は５月対比１ポイント下がって４ポイントでした。また、ビジネス　コンディション（Business condition）は、２ポイント上昇して８ポイントとなっています。

この調査が行われた時期は、ケビン　ラッド前政権が鉱工業部門の超過利益に対する増税問題が議論されていた時期であり、その後、ジュリア　ギラード現政権に変わったことで企業マインドは大きく改善したと予想され、　ＮＡＢのチーフ　エコノミストのAlan Oster氏も「現在は、この調査をした時期に比べて大幅に改善していると思われる」とコメントしています。
今回の数字の内訳としては、貿易、企業収益が改善する傾向にある一方で、個人部門全体は引き続き弱い状態に留まっています。

四半期ごとの指数では、まず、経済全体では、第１四半期の５２．５ポイントから第２四半期は４６ポイントに低下しています。また、ビジネス状態を表す指数は、第１四半期の６３．１ポイントから４８．９ポイントまで低下しています。

ちなみにこの調査では、５０ポイントを越えてくると改善傾向を示し、５０ポイントを下回ると状況は悪化していると判断されます。　また、今回の調査に参加した企業は６６０社で、内訳は鉱工業、製造業、建設、卸売、小売、宿泊、カフェ、レストラン等の業界を対象に行っています。