2011/06/19 08:16 | 昨日の出来事から | コメント(4)
大連立は愚の骨頂?!
元来、英誌エコノミストとしては、かつての日本における自民党による一党独裁政治から、2大政党政治の幕開けを大いに歓迎しており、ここで大連立を組みむという事は「やっとの思いで追いだした古い体質のエリートたちを、再び政府中枢に取る込むことになり、それでは日本の政治が逆戻りしてしまう」というのが、彼らの主張です。
思い出していただきたいのです。自民党政権末期(福田内閣、麻生内閣)の頃、民主党が参議院で過半数を占めていた時にも、読売新聞や財界は大連立の模索を後押ししました。 そして、今、再び読売新聞や財界は大連立の模索を後押ししています。結局のところ、財界にとっては、「政治の仕組」や「あるべき政治の姿」等はどうでもよく、自分たちの都合で政治が動いてくれさえすればいいだけのようです。
そして、更に思い出していただきたいのです。 私達は、自民党政権から民主党政権に変わった時、異常なまでに新しい政治に対する期待感に満ち溢れましたが、その後、私達は、民主党の新しい政治に「期待した以上に失望させられた」現実が厳然とあります。 ここで再び、「今、大連立さえ組めば何でも解決できるというような期待感」を持つことは、結局、民主党政権が出来た後に経験したあの「大きな失望」から何も学ばなかった事になってします。 つまり、大連立が出来たとしても何も変わらないと覚悟すべきです。 確かに、理屈上は採決を取れば過半数を占める事が出来ますが、今度は、採決を取るまでに連立を組んだ政党間の党利党略が絡んでなかなか採決するまでに時間がかかり、結局、今とさほど変わらない可能性が大きいのです。 寧ろ、考えの違う政党が「ごちゃ混ぜ」になった分、政策に一貫性がなくなり却って「混乱を極めた政策」になる可能性すらあります。
「大連立」という言葉の響きにほだされて、安易に彼らの口車に決して乗ってはいけません。
それでは、大連立がだめなら、今後、何が必要で、そしてどうすれば今の閉塞感を打開できるのでしょうか?
その一つの答えとして、英誌エコノミストは、今回の東日本大震災の復興過程における地方の経済力とその底力を高く評価しつつ、そこに打開の糸口を指摘しています。 例えば、北海道のGDPは、ウクライナ並み(USD 186bn)あり、以下、東北のGDPはアルゼンチン並み(USD 326bn)、関東のGDPはロシア並み(USD1897bn)、中部地方のそれは韓国並みの(USD905bn)、関西のGDPはオランダ並みのUSD879bnの規模があり、中国は南アフリカ並み(291bn)、四国はニュージーランド並み(133bn)、そし九州のGDPはノルエー並み(447bn)等、それぞれの地方のGDPだけでも、世界有数の立派な国としてやっていけるだけの経済力を持っているのです。 にもかかわらず、これらの地方が疲弊し、そして活力がないのは、国の地方交付金制度等にあるように、中央政府が地方を管理する事に拠って、地方の活力を阻害しているからなのです。 今回の東日本大震災を見ても分かります。 地方では、いち早く復旧に取りかかることが出来るのに、肝心の「金」を中央から引っ張ってくるのに時間がかかり、そこで施策が停滞してしまっています。
では、大連立になれば、スムーズに「金」が流れるでしょうか? それは、否です。 例えば、今、民主党と自民党の「子供手当に対する修正」を巡って揉めていますが、その議論の中身は、ただ自分たちの公約や主張に固執するだけで、何ら建設的な話になっていません。
このように、今後、必要な事は「大連立を組む」事ではなく、「改めて民意を問う選挙が必要である」と英誌エコノミスト誌は主張しています。 その選挙の中で、(1)東日本大震災の復興財源を始め、将来の国を維持する為の「税と社会保障のあり方」、(2)次に、これまで自民党政権と財界と官僚の鉄のトライアングルでこれまで推進してきた「日本の原子力開発」を、今後どうするのか、(3)そして最後に「将来の日本の姿」を占う「地方分権」の是非を問う選挙が必要であるとしています。
読者の皆様は、いかがお考えでしょうか。
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4 comments on “大連立は愚の骨頂?!”
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考え方、遣ることは決まっているはず、政治は先を見据えて政策を断行すること、その為に政界再編を繰り返し行い政治主導を維持して行くこと、喫緊の政策は石油、ウランは枯渇するのだから、20年掛けて電力は自然エネルギーと天然ガスで賄い、すべての原発をなくすことと、このままでは財政がデフォルトするのだから、経済成長のことは後回しにして徹底的に公務員制度のリストラを行い、税制、社会保障、地方分権をテコにして財政再建の道筋を付けてしまうこと、政治家はこれ等を行う為の政界再編を断行し政治主導で行えるはず、今の政治家で出来ないのなら、選挙でしがらみのない政治家を選べば良いと思う。
Yes・・ でもあり・・No・・でもある・・
誰が・・
次期首相になるか・・まだ決まっていない・・
次期首相次第・・
しかし・・
英エコノミストは・・癖玉を投げるのが・・好きだなぁ・・・(笑)
最近、本当に管直人さんが同業者(医療スタッフ)に思えて仕方ありません。就任時の「最小不幸」などという奇異な言葉を聞いたときに気がつけばよかったのですが、彼は国民の不幸を飯にして成長してきた人物で、そこが人の病気という不幸を飯にして生きている自分と同じじゃないかと思うのです。
国民が貧乏になればなるほど生き生きして、今が旬みたいな最近の笑顔は、管さんのビジネスモデルは実は貧困ビジネスなら納得できます。
当方の同級生に患者さんの胸部レントゲン写真を見て、(そこに写った悪性腫瘍の陰を)「これは面白い」と患者さんの前でつぶやいてしまい、ど叱られたのがいましたが、東北の被災地は管さんの目には「面白く」みえているに違いありません。
市民運動家と呼ばれる商売も、最近の菅さんを見ていて、その本質を生まれて初めて理解できるようになった気がします。
管さんがいつ廃炉処分にされるのか知りませんが、次のリーダーには、現在のわが国の状態を正確に説明してくれる人物を望みます。そして、安全保障を含めた危機管理の素養のある人物を選びたい。当方がシリアスな病気に病んだ患者なら、そうするでしょう。
GDPでみるとまだそれだけの規模があるんですね。
ならばもっと打てる策は幾らでもありそうなものですが、ただ資産を食い潰してるだけのような・・・。
世界一とも言われる個人資産が過疎ってる株式市場に向かうだけでも違うと思うのですが、政治家が長期的な構想を語らないのに、企業の未来に投資させるなんて無理なのかもしれませんね。
現役世代に年金を負担させるなら、余裕ある年金受給者の方々には企業の未来に投資して欲しいものですが。