2009/11/27 06:52 | 昨日の出来事から | コメント(1)
世界的企業のR&D(研究開発費)比較
今週号の英経済雑誌エコノミストに最近のヨーロッパ委員会で集計された2008年度の世界企業の研究開発費の比較が出ていましたのでご紹介します。
世界第1位は、日本のトヨタで7.6bnユーロ(10.6bnUSドル)で、2007年対比7,6%増加しています。第2はマイクロソフトの約6.5bnユーロ、3位はドイツのフォルクスワーゲンの6bnユーロ、4位はスイスの製薬会社ロシェの約6bnユーロ、5位はアメリカの自動車メーカーGMの約6bnユーロ弱となっています。 この後には、アメリカのジョンソン アンド ジョンソンが第7位、8位には、フィンランドの電話会社ノキアと続きます。
10位以下で目立ったところでは、パナソニックの14位で4.5bnユーロ、IBMが15位で約4.2bnユーロ、そして16位にソニーの約4.1bnユーロとなっています。
今週の初めに、世界各国が自国の基幹産業を支援している姿を、新車自動車の買い替え補助金のランキングでご紹介しましたが、2008年以降の金融危機以降、何が起こっているかと言うと、世界各国は1930年代の世界恐慌の教訓から、あからさまな保護貿易をお互いに牽制し合う一方で、自国の産業を補助金という形で国を挙げて支援し(実質的には保護貿易)、更なる競争力をつけさせようとしている姿が見えます。 また、世界企業も、生き残りをかけて歯を食いしばって研究開発費をかけています。
「今後、成長する世界企業は、どこの国のどの企業か?」との命題に対して、私は、(1)まず、国を挙げて支援している産業であり、(2)且つ、積極的に自社開発費に投資をしている企業の中から出てくると思います。その意味で言えば、アメリカとドイツの企業の中から出てくると思います。
しかるに、日本は、まず(1)の国を挙げて自らの基幹産業を支援する姿が全く見えません。こうした現政権の姿勢が、これまで頑張ってきた日本を代表する世界的な企業の今後の成長の足を引っ張りかねません。
あ、失礼しました。今の政権は、「もう世界一を目指さなくてもいい」政権でした。従って、世界的な企業を目指すなんてどうでもいい政権でしたね。それよりも友愛の方が大事な政権でした。
ですが、ブリヂストンという世界的な企業のおかげで、親からの友愛?!(多額の貸付)も可能になったのでは、、、。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “世界的企業のR&D(研究開発費)比較”
ぺルドン にコメントする コメントをキャンセル
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珍しく・・皮肉が言えるのか・・(笑)流星群が綺麗だ
国を挙げてと言うのなら、
お隣の中国の方が日常茶飯事、先輩。
二番で良いじゃないですか・・悪魔の囁き
友愛・・教会で聞く言葉・・ママの愛
小遣い帳の弁明・・懺悔室で聞かされる告白
効率・・たった数十億で宰相になれた・・・日本も捨てたものじゃない