2009/11/25 07:09 | 昨日の出来事から | コメント(1)
OECD加盟国の新車買い替え補助金ランキングからみた各国の戦略
今週号の英経済雑誌エコノミストにOECD加盟国の新車買い替え補助金のランキングがあり、興味深く見ましたので、ご紹介します。
ランキングの断トツは、アメリカの4000ドルの補助金で、第2位はご想像がつくと思いますが、ドイツの3000ドル弱です。 自動車大国日本が3位に来るかな?と思いきや、3位がチェコスロバキアの2000ドル程度、そしてボルトガル、ギリシャ、オーストリアの1000ドル台後半と 続いてようやく日本の1600ドル程度となっています。
日本の次にイギリスの1500ドル、イタリアは1300ドル程度。フランスに至っては1000ドル程度なっています。 一方で、もっとも補助金の少ないのはアメリカの隣国カナダで400ドル程度となっています(アメリカの8分の以下と極端に少なくなっています)。
特に、世界的な自動車会社を持つアメリカ、ドイツ、日本、イギリス、イタリア、フランスに注目してみると、アメリカとドイツが、国を挙げて自動車産業を支えようとしている姿が鮮明に窺えます。
ところが、不思議なことに、日本の現政権は国を挙げて自動車産業を支援しようとする姿が見えてきません(しかもこの補助金制度は前政権である自由民主党の政策でした)。そして、今、自動車各社は、現在の政権に対して、来年度もこの制度の延長を要望しています。
今の民主党政権は、前の政権である自民党政治と変わらないと批判されるのを嫌ってか、あるいは他に何か理由があるのか、日本の基幹産業の支援を避けて通ろうとしているように思います。
確かに、中小企業の育成も大事です。そして子育て支援も大事ですし、介護も大事です。ですが、日本の基幹産業をもっと世界的に競争力のある産業に支援していかない限り、日本の今後の経済成長はあり得ないと思うのですが。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “OECD加盟国の新車買い替え補助金ランキングからみた各国の戦略”
ぺルドン にコメントする コメントをキャンセル
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それはそうでありますが・・
通産大臣は・・確か・・トヨタの労組幹部出身とか・・
元の飼い主を裏切るとは思えないが、
裏切りが現に起こるとすれば・・
我等の失望はトヨタの殿よりも遥かに浅いと慰められるのでは・・?!
ロケット予算も無残に切り捨てられた。
種子島にロケットの亡霊が出てくるな・・・