昨日、ＡＢＳ（オーストラリア統計局）は、第３四半期の資本支出を発表し、第２四半期のＡＵ２７．１ｂｎに比べて６．２％増加してＡＵ２８．７７ｂｎであったと発表しました（市場の事前の予想は３．１％でしたので予想の２倍以上伸びた事になります）。　また、前年同期比では、８．６％の増加でした。
また、今後、１年間（２０１０年第４四半期−２０１１年第３四半期）の資本支出の予想は、ＡＵ１２３．９４ドルと前年（２００９年第４四半期―２０１０第３四半期）に比べて１９．５％増加となっています。

市場関係者では、この時点（２０１０年１０月）の調査では、ＲＢＡが政策金利来年初まで政策金利を据え置きであろうとの見方の下、企業家は積極的な資本支出と行った為ではないかと見ています。　しかし、実際には、１１月に政策金利を引き上げており、また、「もし、１２月に更に政策金利を引き上げるようであれば、今後の資本支出マインドは減退して、もう少し緩やかなものでなるであろう」としています。

また、今回の数字を受けて、ノムラ　オーストラリアのチーフエコノミストStephen Roberts氏は「当初は、１２月に政策金利の引き上げを予想していたが、最近の数字や今日の数字によって、（政策金利を引き上げるにしては）まだ余裕が残っており、ＲＢＡは、来年２月か３月に政策金利を引き上げるであろう。」とコメントしており、　足元の政策金利の引き上げを先送りする意見が出始めています。