2011/05/31 05:06 | 昨日の出来事から | コメント(2)
次の「黄金の国」はオーストラリア?!
今週号の英誌エコノミストの見出しは「次の『黄金の国』」と題してオーストラリアを特集しています。
元来、「あまのじゃく」である私は、このタイトルを見た途端、「ああ〜!英誌エコノミストがこんなことを言いだすという事は、そろそろオーストラリアもピークに近づいてきたな」と、いつもの「ひねくれ根性」が出てきてしまうのでした。
今日は、英誌エコノミストがオーストラリアを称賛するポイントの幾つかの点について、私のあまのじゃく根性を並べながら、ご紹介したいと思います。
英誌エコノミスト: 現在のオーストラリアの好調さの背景には、まず、高い教育システムと、知識産業(教育産業の育成と大学と企業の連携)が確立されている事が挙げられる。
あまのじゃく前橋: えっ?!ほんま??高い教育システム? 確かにオーストラリア人は、英語は日本人よりも上手だわな。 けど、大半のオージーは、四則演算は弱いし、科学分野の知識については、日本の方が、ずっと高度で進んでまっせ!
英誌エコノミスト: オーストラリアの経済はオープンで開かれており、柔軟性があり強固である。言い換えれば、世界的な危機に遭遇してもこれを切りぬける力がある。
あまのじゃく前橋: えっ?!よう言うわ、あんた!! 2000年頃、世界がITバブルを謳歌していた頃、オーストラリア経済が農業と鉱山資源だけで成り立っているのを、「オールド エコノミー(Old Economy)!旧人類経済!」とこき下ろしていたのは「あんた」でっせ! しかも、2008年のサブプライム ローン問題で世界中が金融危機に陥る中、カナダとオーストラリアだけは、こうした高度な(?!)デリバティブ取引が理解できずに、“たまたま”大怪我せずにすんだだけでっしゃろ?!それを「危機を切り抜ける力がある」やなんて、ホンマに笑わっしょる!!
英誌エコノミスト: オーストラリア経済の好調の背景に、1970年代までの白欧主義を改め、広く移民を受け入れる「政策大転換」によって、優秀な人材と様々な移民の多様性が国を活性化し、大きく経済を発展させた。 それが証拠に彼ら移民のおかげで、過去40年間のオーストラリアのGDP成長の内、40%は彼らの貢献に拠るものである。
あまのじゃく前橋: ほら、見た事か! な〜んや、オーストラリアは先進国の優等生と偉そうなこと言うけど、実は、何の事はない、移民のおかげでここまで引っ張り上げてもらっただけやおまへんか!?
と、こんな調子です。
それにしても不思議です。今回の英誌エコノミストのテーマ「次の黄金の国『オーストラリア』」は、4年前に私がオーストラリアに移民する事を決めるに至った理由と同じなのです!
さては、英誌エコノミストめ、隠れて日本語を勉強して、僕の寝言を聞いたな?!
それとも、不覚にも僕が英語で寝言を言って教えてしまったか!?
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “次の「黄金の国」はオーストラリア?!”
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単に・・
隣人のリンゴが・・大きく見えるようになった・・
それだけ・・では・?・
英国人が・・
齧っているリンゴが・・ますます小さくなってきた・・
で
前橋さんの四年前の分析・・当たってましたか・・??
それとも
これから当たる処ですか・?・・・
「悲観の中で始まり、幸福感と共に消えていく」
といいますからね。 来年あたりですかね。
そういえば、2007年夏ごろに、東●経済なんていう
雑誌が、「英国と日本」なんて比較をしていまして、
英国は、金融立国ですごい、日本も
目指さなきゃだめだ、なんて書いていたのを
思い出しました。
その後、すばらしい金融立国がどうなったか・・・