2019/08/16 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期の賃金は前期比+0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2019年第2四半期の豪の賃金は、季節調整後で前期比+0.6%で年率換算+2.3%でした。 内訳としては、民間の賃金が前期比+0.5%で前年同期比+2.3%でした。一方で公務員は前期比+0.8%で前年同期比+2.6%でした。
地域別では、メルボルンのあるビクトリア州で前年同期比+2.9%と高い伸びを示しましたが、西オーストラリア州では前年同期比+1.6%と低迷しています。
市場関係者は、今回の賃金上昇は、公務員の賃金上昇によって事前の市場関係者の予想を上回ったが、民間の賃金上昇は低位で推移しており、RBAは更なる政策金利を引き下げてGDPを金融面から押し上げ、労働市場の緩みを払拭することを期待しています。
BIS Oxford のエコノミストSarah Hunter氏は「今回のデータから、政策金利の引き下げだけで労働市場の緩みを吸収し、更に賃金上昇させるには限界があるとのRBAの見方が正しいことを示している」とコメントし、「その上で一層の政策金利の引き下げが必要であり、2020年前半には政策金利は0.75%まで低下するであろう」との見方を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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