2019/08/01 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期のインフレは前期比+0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2019年第2四半期の豪のCPI(インフレ率)は前期比+0.6%となり、前年同期比では+1.6%でした。事前の関係者の予想は前期比で+0.5%(前年同期比で+1.5%)でしたので事前の市場予想よりは高めでしたが、RBAが中期的な目標としている2~3%を下回っており、引き続き金利先安観が市場の大勢を占めています。 主な要因としては、ガソリン価格が10.2%も上昇しており、それに伴う旅行費用も上昇しています。食料品やガソリンを除いたコアのインフレは前期比で+0.4%と低位で推移しています。
Indeed.com のエコノミストCallam Pickering氏は「6月のインフレ率は、最近ではいい数字であるが、よく見ると、豪のインフレ問題(低インフレ)が引き続き根強いことを示している」とし、今回の数字の上昇は、エネルギー価格の上昇によるところが大きいと指摘しています。
また、この日、RBAが発表した6月の豪の貸し出しは、5月の+3.7%から更に低下して+3.5%と2年振りに低い水準に留まりました。主な要因としては、住宅向け貸し出しが、前年同月比+3.7%と2015年の+6.6%、2016年の5.6%、2017年の4.8%、2018年の+4.3%をも下回っています。一方で、ビジネス向けの貸し出しは住宅ローンに比べて健全で、6月は前期比-0.1%でした(4月と5月はフラット)。
CommSec のシニア エコノミスト Ryan Felsman氏は「住宅購入に関する貸し出しの伸び率は
過去40年間で最も低い水準である」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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