2014/08/28 14:33 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、第2四半期の建築実績は+2.2%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2014年の豪の第2四半期の住宅建築実績は、価格および季節調整後で前期比+2.2%となり、前年同期比ではほぼ10%の上昇となりました。 一方で、オフィスやホテルなどの住宅以外の建築実績は前期比で+0.5%に留まり、前年同期比では+3%程度の緩やかな増加にとどまっています。 その結果、建築実績全体では、前期比で+1.5%となり、前年同期比では+7%となりました。
これまでのところ、鉱山関連産業の低迷を建築関連産業がリバランスを取る形になり、非常にいい傾向になっていますが、第3四半期に入ってからは、政府が緊縮財政政策を打ち出したことから、港湾やパイプラインなどの公共施設の投資が3.1%減少し、前年同期比では約6%程度落ち込むことが見込まれています。 また、建築関連の雇用について、過去1年間の雇用はわずかに1%未満の増加にとどまり、その伸び率の低さは1990年代後半以来の低い水準にとどまっています。
こうしたことから、一部のエコノミストが指摘している「豪の建築産業が鉱山関連産業にとって代わる」との指摘は、必ずしも、その思惑通りに行っていないことが窺えます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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