2014/04/04 14:35 | 昨日の出来事から | コメント(3)
豪ドル、貿易収支と消費者支出の弱さで売られる
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2月の消費者支出は、季節調整後で前月比+0.2%でAUD22.972bnでした。 ちなみに1月は前月比+1.2%増でしたので、2月はその反動が出るとの予想から市場関係者は+0.3%を見ていましたが、それを勘案しても事前の予想を下回る数字となりました。
主な内訳としては家庭用品が堅調に推移する中、デパートや食料品の支出が前月に比べて減少しました。
また、この日、ABSが発表した2月の豪の貿易収支は、季節調整後で前月比+1.2bnの黒字となり、1月の1.43bnの黒字から14%黒字が減少しました。 事前の市場関係者の予想では2月はAUD800mnの貿易黒字を予想していましたので、こちらは市場関係者が予想したほどには、貿易黒字は減少しませんでした。
主な内訳としては、2月は輸出が前月比殆ど変らずであったのに対して、輸入が同1%上昇した為に貿易黒字が縮小しています。
更に、この日、RBA総裁Glenn Stevens氏が、ブリスベンのランチ講演会の中で「現在、豪は仕事不足で失業率が上昇しているが、1990年代の豪の景気後退期に失業率が6%台半ばにあった頃に比べて、現在は4百万人の労働人口が増えたことを引き合いに、今後、中期的(10~20年単位)には、現在の景気失速期間を終えた後に豪景気が回復すれば、労働市場は寧ろ労働者不足に直面するであろう」として、中長期的には豪経済が堅調に推移する見通しを示しました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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3 comments on “豪ドル、貿易収支と消費者支出の弱さで売られる”
maehashi にコメントする コメントをキャンセル
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グーッチー主筆に比べて、クロコダイルさんは普段はワラビーで更新が早いですね。 オーストラリアの傾向が見えなくなるので、経済傾向指標を3週間分とかまとめて見れるようにWEB構成を工夫していただけるか、グッチーのアメリカ定点観測みたいに、1ヶ月に一度レポートでだしていただけると、雇用、住宅、為替とうバラバラと書かれるのの点検がしやすいので宜しくお願いをします。
いずれにしても輸入が堅調という事は消費性向が強いということでしょうから、ご同慶に耐えません
いつもお世話になります。
大変、貴重なご意見をありがとうございました。
そうですね、日々、バラバラ出されても、「じゃあ、いったい、豪経済はどうなっているのか?」がわかりづらいですすよね。
今後は、これまで通り前日に出た経済指標もお話ししながら、1か月に一度(たとえば月末)に今月発表された経済指標という形でまとめてお話しする機会も検討したいと思います。
ありがとうございました。
前橋
あと、ご存知の上でのことかも知れませんが、右の「カテゴリー」で「昨日の出来事から」で見ると、必要な情報が抽出されて表示されるので見やすいと思います。
また、3週間や一ヶ月をまとめてからだと遅くなるので、このまま(速報性)が良いという人もいるかと思います。(まさかローリング(移動平均を週毎にとか)無料でやってくださいと、いう人もいないと思いますし…)