2014/01/21 15:15 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、12月のインフレ率はプラス0.7%
昨日、民間のTD Securities/Melbourne Instituteが発表した12月の豪のインフレ率は前月比プラス0.7%でした。 ちなみに11月はプラス0.2%で、10月がプラス0.1%でしたので、ここにきて大きく上昇しています。
これによって2013年1月からのインフレ率はプラス2.7%となり、RBAが中期的なインフレ率の目標とする2~3%の上限に近いところまで上昇しています(11月時点では前年比プラス2.4%)。
主な内訳としては、果物や野菜に加えて増税に伴うタバコ価格の上昇、更にはクリスマスを前に季節要因で旅行やガソリンの価格が上昇しました。
TD SecuritiesのAsia-Pacific researchのヘッド Annette Beacher氏は
(1) 今回の数字は、12月のクリスマス要因よる価格の上昇や、前政権が決定したタバコ価格の引き上げを考慮する必要があるが、それでも、インフレに対する警戒が必要が出てくる水準である。
(2) RBAによる超金融緩和政策(2,5%)は、豪の住宅市場を刺激し、個人消費の一部のセクター(金利に対して感応度の高いセクター)の需要を押し上げている。
(3) 確かに豪の雇用は低迷し、市場関係者の多くは「いずれRBAは政策金利を引き下げる」と考えているようだが、私は、今回の数字を受けて、寧ろ「RBAはいずれかの時期に政策金利を引き上げるのではないか」と考えている。 しかし、それは今年いっぱいはないだろう(政策金利の引き上げがあるとしても来年以降)。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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