2013/09/05 15:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2013年第2四半期のGDPはプラス0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表したオーストラリアの2013年第2四半期のGDPは前期比プラス0.6%(年率プラス2.6%)で、事前の予想を上回りました。 これを受けて豪ドルは対米ドルに対して0.91ドル台まで買われています。
地域別では、鉱山資源関連産業の多い、クイーンズランド州、ノーザンテリトリーでは4%も増加し、西オーストラリア州でも3%の上昇となっています。 一方で、製造業の多い南オーストラリア州や、もともと主力産業のないタズマニア州はマイナス成長となり、商業中心のニュー サウス ウェルズ州は緩やかな増加に留まっています。
また、公共セクターや民間の設備投資が拡大する一方で、除く個人ベースの建築は弱含み、家計部門の貯蓄が10.%も増加していることからもわかるように、消費者は足元的に消費を控えていることが窺えます。
特にCommsecの チーフ エコノミストCraig James氏は「今回の数字で、最も悪いのは企業収益が2012~2013年期において3.2%も低下し、これほど大きく低下するのは50年ぶりの出来事である」と指摘しています。
今日の数字を受けて、豪経済は引き続き、リーマンショック以降も緩やかな拡大をし続けているものの、引き続き政府やRBAが中期的な目標としている3%の経済成長のトレンドを下回っています。
今週末には、豪の総選挙が行われますが、政権与党である労働党は今回の数字の結果を21年間も拡大し続けている豪経済のこれまでの好調さをアピールする一方で、野党である自由党連合は「(今回の緩やかな数字の増加に留まっているのは)労働党政権によって、豪の経済成長が阻害されている結果である」と批判しています。
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