2013/06/14 15:04 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の失業率は5.5%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した5月の失業率は、前月に比べて0.1%低下して5.5%でした。内訳としては、正規雇用が5,300人減少して8.154百万人、 非正規雇用が6,400人増加して3.51百万人でした。 事前の予想では雇用は全体で10,000人減少して失業率は5.6%でしたので、予想よりは若干良かった形になっています。
雇用統計の発表後、政府の雇用担当大臣Bill Shorten氏は、「豪経済は、足元的には弱含んでいるが、他の先進国に比べてれば、豪の雇用情勢は非常にいい」とし、「2007年11月以降(リーマンショック以降)では、豪は96万人の雇用を創出している」と現政権の実績をアピールしています。
Commonwealth Bank of Australia のチーフエコノミストMichael Blythe氏は、「豪の失業率は、消費者センチメントやビジネスセンチメントが低迷する中、よく持ちこたえている」としながらも、「豪経済の先行指標が弱含んでいるのでいずれ、失業率も上昇するが、そのペースは緩やかなものになるだろう。 従って、7月のRBAの定例理事会では政策金利は据え置かれるだろう」とコメントしています。
また、RBC Capital Markets のシニアエコノミストSu-Ling Ong氏も「豪の失業率は、今の処、現状を維持しているが、年後半には失業率は上昇に転じる」とし、「我々としては2013年末にかけて、RBAはあと2回政策金利を引き下げるとみている」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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