2012/12/27 06:31 | 昨日の出来事から | コメント(1)
ジャズ界の巨匠 デイブ ブルーベック 逝く
読者の皆様の中でジャズにご興味のある方は既に存じかと思いますが、今月12月5日にジャズ界の大御所、ピアノ奏者のDave Brubeck(デイブ ブルーベック)が91歳の生涯を終えてこの世を去りました。
ジャズにご興味のない方でも、彼とサックスのポール デスモンドと共演した「テイク ファイブ」と呼ばれる名曲は、多くのコマーシャルや挿入音楽として流されていますのできっとお耳にご記憶がおありだと思います。 特に、1980年代に武田薬品のアリナミンの宣伝に使われた時は日本でもジャズ復活のきっかけを作るほど話題になりました。
「テイク ファイブ」とは、通常であれば、ジャズは1小節の中に4分音符を4つ入れることを基本としていますが、彼はそれを1小説の中に4分音符を5つ入れて曲を作ったことからその音楽スタイルをそのままタイトルにして「テイク ファイブ」という曲が出来上がりました。 その後、彼はテイク ファイブに気をよくして、テイク セブン、テイク テン、極め付きはテイク サーティーン(13)まで曲を広げていきます(さすがにここまでやるといくらなんでもやり過ぎです!)。
元々、彼は、第二次戦争中そして戦後に太平洋に展開するアメリカ軍向けの音楽番組の中でサックスのポール デスモンドと一緒に長くジャズを演奏し(ある意味で国策ミュージック)、その活動拠点は主にサンフランシスコやロサンジェルス等の西海岸で、所謂、ウエスト コースト ジャズに属するミュージシャンです。
今となっては、彼がどこで活動し、その政治的活動背景がどうであったか等は、私にとってはどうでもよく、偉大なジャズ ミュージシャンが、また一人いなくなったことだけが只管寂しく思うと同時に、彼の残した名曲の数々は、ウエスト コースト ジャズに留まらず、アメリカを代表するジャズであり、世界のジャズ史にあって永遠に不滅であることだけは確かです。
読者の皆様におかれては、年末年始で何かと慌ただしいと思いますが、この永遠に残る不滅の名曲「テイク ファイブ」を聴いて気持ちをリフレッシュさせて元気にお過ごしください。
ファイト! 一発!! (失礼しました! これは、大正製薬か、、、)
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