昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の新規雇用者数は前月比＋６１，６００人でした。　内訳としては、正規雇用者が４１，９００人増加し、非正規雇用者数が１９，７００人増加しました。事前の市場関係者の予想は＋１９，０００人でしたので予想を大きく上回った形になっています。　尚、失業率は季節調整後で５．４％と前月比変わりませんでした（事前の市場関係者の予想も５．４％で変わらず）。また、労働参加率は、前月の６５．２％から６５．５％に増加しています（事前の市場関係者の予想は６５．１％でしたので、事前の市場関係者の予想を上回っています）。

これによって２０１７年１月以来、豪の正規雇用者数は３５０，００人増加し、Malcolm Turnbull首相は「我々の政策によって経営者は自信を取り戻し、雇用や投資を増やしている」と今回の数字を歓迎しています。

これに対し、市場関係者は「まだ、労働市場の一部に緩み（slag）がある為、雇用の増加が賃金上昇に結び付いていない」と指摘しています。

また、為替市場では、今回の数字の発表を受けて豪ドルが他通貨対比で買われ、対米ドルでは０．７６ドル台後半で取引されています。