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2017/02/16 05:14  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2月の消費者信頼感指数は2.3%上昇


おはようございます。

昨日、民間のWestpac-Melbourne Instituteが発表した2月の豪の消費者信頼感指数は、前月比2.3%上昇して99.6ポイントでした。 この指数では100ポイントを越えると消費者のセンチメントが楽観的であることを示し、100ポイントを下回ると悲観的であることを示しています。

Westpac のシニア エコノミストMatthew Hassan氏は
(1) 今回の数字で100ポイントを若干下回った水準に留まっている背景には、RBAの政策金利が今後、世界的な景気サイクルの中で政策金利を引き上げる可能性が出てきていることに対して、住宅ローン保有の消費者が金利の上昇を懸念したところが反映されている。

(2) しかし、サブ 指標である家計全体のセンチメントは、景気の回復を背景に前年同月比で4%上昇している(尚、3か月前のトランプ政権誕生のショックでは10%も下落していましたのでその反動もある)。

(3) 足元の景気見通しについては、株価上昇を背景に2.6%改善し、6か月~1年先の見通しでは+1.6%と緩やかな回復となっている。

(4) また、政策金利の見通しでは、アンケートに答えた人の60%が1年以内に政策金利が上がると予想し、逆に下がると予想している人は5%に過ぎない(6か月前では37%の人が政策金利の上昇を予想したに過ぎなかった)。

(5) 今後の景気の見通しとしては、市場は金利引き上げサイクルに入ることを予想しているが、現時点ではこれを確認するものはなく、我々としては2018年にかけて現行政策金利が維持されると考えている(金利の引き上げは考えていない)。

一昨日のNABのビジネス コンディションといい、今回の消費者信頼感指数といい、アンケートに答えた企業家や消費者は将来の金利上昇を予想していますが、豪主要銀行のエコノミストたちは、こうした考えに懐疑的な姿勢を見せています。 今後の動向に注視していきたいと思います。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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