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2019/02/12 12:56  | コラム |  コメント(2)

明治維新の疑問⑳

老中首座阿部は・・日米和親条約を締結した翌年安政2年・1855年10月・佐倉藩主堀田正睦に座を譲った。一歩下がった形にしただけで・・幕閣は阿部の意向で動いた。
堀田正睦は・・蘭癖と呼ばれる程・西洋かぶれであり・積極開国論者だった。岡本喜八監督「ジャズ
大名」程ではないが・・近かった。インテリだった。それが強さであり・弱さでもあった。
堀田を老中首座に推挙したのは・・主席譜代大名・井伊直弼だった。勿論・阿部と示し合わせた上での話だったが・・井伊も開国は動かせないと踏んでいた。
堀田は・・阿部が抜擢した川路聖謨等を外国貿易取調掛に任命し・対米通商交渉に備えた。

翌年安政3年・1856年7月・米国総領事ハリスが・・軍艦サン・ジャシント号で・下田に赴任した。
8月5日・下田・宝仙寺に総領事旗・星条旗を翻した。日米交渉第二期の始まりだった。

ハリス赴任の2ヶ月後10月に・清国でアロー号事件が起きた。

「アロー戦争(アローせんそう、英語: Arrow War)は、1856年から1860年にかけて、清とイギリス・フランス連合軍との間で起こった戦争である。最終的に北京条約で終結した。
戦争の理由の一つであった、中国人による多くの外国人排斥事件のうち、もっとも象徴的な出来事がアロー号事件であったため、日本ではアロー戦争と呼称される場合が多い。
また、この戦争がアヘン戦争に続いて起きたために、
第二次アヘン戦争(Second Opium War)と呼ぶこともある」WIKI

清国情勢が緊迫の度合いを高める中・安政4年・1857年6月・阿部は病死した。徳川斉昭は・・阿部の体調が優れぬと聞き「伊勢守は大切な人」と憂いて薬を手配していたが・薬石効がなかった。
又死を聞いた島津斉昭は・・
「安倍を失いたるは・天下の為に惜しむべきなり。阿部のあとに・彼程の力量のある老中はいない」
と悔やみ惜しんだ。後ろ盾の阿部を失い・蘭癖の堀田老中首座は・独力で難局をこなさなければならなくなった。
同年10月21日・ハリスは将軍家定に謁見・26日には老中首座堀田・川路・井上清直らに対し・日米通商条約締結の必要性を力説した。

ハリスの主張
①米国は武力によって他国を侵略しない。
②英国は露国を警戒している。
③露国南下を阻止する為・英国は日本と戦争し・函館を占領しようとしている。
④英国はアロー号事件を起こし・清国を侵略している。
⑤英国は日本にも阿片を売りつける計画だ。
⑥それ故・日本は米国と通商し・軍艦や大砲を米国から輸入すべきだ。

佐久間象山は・・ハリス申し出の①は嘘だ。②と④は正しいが・③と⑤は嘘に近いと論を張った。
多分・幕閣も同じような意見だったのだろう。確かなのは・・今でも有効になっているが・
⑥であり・・今なお多額の武器を購入している。幕末と大差ないのだ・・・
( ^ω^)

2 comments on “明治維新の疑問⑳
  1. おののののか より:
    テロリスト達

    佐久間象山は諭吉とともに、明治で活躍してほしかった才能だ。しかし正統派の諭吉と違ってあまりに危なく怪しすぎる雰囲気で、ちょっと引いてしまうな。理系タイプだが、とにかく異様に見える。彼でさえ最初は攘夷だった。やはり限界があるか。彼についてはいろいろ教えてほしいな。勝は彼をどう見ていたのだろう。

    たしか吉田松陰は弟子だった。しかしその松陰の門弟に暗殺された。松陰からは攘夷のテロリストが多く出た。こんなのが維新政府の幹部になるのだから、臣民はやりきれない。薩摩閥を押しのけて天下を取ってしまった。廻りまわって水戸も罪深いということになってしまうな。

    歴史の皮肉さ・・人材が一番多かった幕府が破れた・・・
    ( ^ω^)

  2. おののののか より:
    情報

    日本には新興国米国が先に来て、覇権国英国は中国侵略で忙しかった。

    それに英国はオランダ船を追って長崎に乱入し狼藉を行っていた。最初がジャイアン相手で良かったのでは。このくらいなら、だいたいオランダからの情報で、対応できたのではないか。南北戦争直前か。まだその情報は得られないか。

    それよりもう金流失は始まっていたのでは。

    英国はロシアの南下政策と対峙していたからな・・・
    ( ^ω^)

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