ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト

The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2019/02/07 21:45  | コラム |  コメント(2)

明治維新の疑問⑭

日露交渉は12月まで続き・・国境画定・開港・貿易開始・犯罪人処罰等・「日露和親条約草稿」を作成・露西亜側の要望を川路が聞き置くという形式で交渉を終えた。川路外交の勝利と言えた。
同草案第五条は「阿片の如き有害の交易を禁ず」とアヘン貿易を禁止した。如何に幕府が阿片に神経を尖らせていたか明瞭になる。清国の惨状を熟知していた。

川路とプチャーチンは・・共同で湾曲的に清国における英国の阿片戦争を暗に批判した。プチャーチンは英国に一矢を報いたとなる。
なるが・・この草案は・・幕府の誰かの手で・英国側に伝えられた思う。英国の情報網も・・露西亜に負けていない。だとしたら・・英国側としてしては・・宿敵ロシアと手を組みかねない幕府を・失脚を計るのは当然となる。薩摩がその有力な相手となる。
プチャーチンは・・外交的成果を挙げ・嘉永7年・1854年1月8日意気揚々と長崎を出港した。
ペリー提督再来日の8日前だった。

露西亜と米国の態度は対照的だった。片や紳士的礼儀正しく・艦載砲を積んでいても撃たない。
片や幕府の申し出は無視し・・無礼であり・何かと言えば艦載砲に物を言わせる。二度目は100発の祝砲を撃って幕府を恐喝した。
幕府側としては・・両者を両天秤にかけ・露西亜にウエイトを置きながら・・米国を巧妙に揺すぶる外交手腕が試される。これは有史以来の常套外交と思われる。

それだけでは飽き足らず・・幕閣ではロシアと軍事同盟を組み・無礼な米国と対決しようという空気が流れた。切れ者の川路は当然・・その戦略も考えたが・アキレスがあった。米国が軍事対決を望んで来た時・・露西亜が本当に幕府側に立って・米国と対決してくれるかという悩みである。今日も同じ悩みを抱えているが。

その微妙な事を熟慮すると・・ここはペリー提督を怒らすのは愚策だ。わが国に対するロシアの好意は・・交渉材料としては使える。やはり・・時間が欲しいと幕府はなった。

ペリーは江戸湾深く居座り・・自分が如何に米墨戦争で勇猛果敢・凄い軍功をげたか・チラチラさせながら・幕府の出方を待った。幕府はダッキングで応じ・外交戦・神経戦を戦った。これに切りを付けたのが・・幕政参与の尊王攘夷派巨頭水戸の徳川斉昭だった。
乙女のように揺れ動く老中首座・阿部正弘に喝を入れた。

「米は6月12日に退帆・露は7月18日に渡来。これは示し合わせているに違いない。(斉昭は露の情報部の凄さを知っていなかった)両国が談合している可能性があるから・・露西亜と組もうと言う考え方は危険である。どんなに辛く厳しい交渉であっても・・米国と真正面から向かい合って・交渉をしなければならない」

流石・尊王攘夷の本家であり・総本山だった。水戸藩で鋳造した大砲75門中74門を幕府に献納した。武闘派であり・現実主義者だった。流石・・大奥の局でも平気の平左で城中で犯す・・勇猛さはあった。ただ青銅砲では・・あまり効果はなかったのだが。斉昭の大砲は・青銅砲より効果があったのだが・・大奥の深い恨みを買った・・・

( ^ω^)

2 comments on “明治維新の疑問⑭
  1. グッチー軍団の末席 より:
    大砲かピストルか空気鉄砲か

    >斉昭の大砲は・青銅砲より効果があったのだが・・大奥の深い恨みを買った・・・

    笑えました。
    僭越ながら我が空気砲は、沈黙の森で朽ちかけております。
    大陸の国家は、気が長い!!北方領土交渉は難しいですね。

    アメリカで農家の破綻が増えているとか。トランプの愚策のためでしょうかね

    グッチー軍団の末席さん
    幕末の空気銃は・・相当な威力があった。今でも新式は威力がある。
    連発出来ませんが・ガスを使わないと。
    米国の農家・・どうでしょうか・?
    中国が大幅な輸入を申し出ていますが。トランプ政策は行き当たりばったりの形相がありますが・・あれでしっかり・支持コアを抑えている・・・( ^ω^)

  2. おののののか より:
    ジャイアン

    たしかぐっちーはロシアを含めた欧米で、一番ましなのは米国くらいだと言っていた。信義の国としては米国と組むしかないだろう。確かに今日も同じ悩みを抱えている。擦れていない新しい国だし、欧州から希望と理想をもって脱出して来た移民の国。庶民でもあの当時一応カルヴァン派の倫理を持っている国のほうがましだろう。必ずしもそれが外国、異民族に適用されるとは限らないが。

    当時は臭覚で米露の本質を嗅ぎ取らなければならい。ダッキングはお家芸だが、決断はしなければならない。常に大砲を磨いていた斉昭には体感があったんだろう。川路の臭覚も鋭かったということか。

    確かにロシアの行いはその後、その狡猾さがよく現れた。ジャイアンのほうがましという判断で良かった。

    同じロシアでも・・帝政・ソ連・プ-チン露西亜では異なる。

    目下日本は・・デロス同盟で・アテネのお尻にくっついているコリント程度かな・??・・・( ^ω^)

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