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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/12/06 21:28  | コラム |  コメント(2)

ポルシェボーイの恋①

間接的とはいえ・・
僕を競馬に陥れたのは・誑しこんだのは・・間違いなく小悪魔・麻布の御令嬢だ。でもそれは大したことではなかった。牝馬に惚れ抜いている内は・・何でもなかった。何でもないどころか・・走れば
相当のお小遣いを恵んでくれた。僕は多くの彼女のファンと共に・・彼女の紐的存在になって・幸せな時間を送っていた。

問題になったのは・・ジゴロの号泣に包まれながら・彼女が引退した後の話だ。競馬とは・・必ず勝つものと疑わない習性になっていた・・ジゴロが陥る陥穽だった。
オス馬にひどい目にあったのは・・ホモでないのだから・当然と言えば当然だった。
とあれ・・
麻布の小悪魔令嬢とは・・交際が続いた。
それは恋愛ごっことか・伴侶目当ての付き合いではなかった。彼女は暇を持て余していたし・・懐が寂しい割に・時間だけはあった僕は・・当然の成り行きではあった。あったが・・彼女が女友達を連れてこない時は・ぼくが男友達を連れて行った。要するに常にサンドイッチスタイルで・・中身を用意して・不用意にくっつかない・用心深く付き合っていた。

その時は・・彼女が一人で・ぼくが中身を連れて行った。中身はポルシェボーイだった。ポルシェを熱愛していたから・・ポルシェボーイだった。ポルシェの代わりに・・トヨタS800トヨタを愛車にしていたが・どちらに乗っても似合う男だった。肩書は固い会社の課長待遇だった。

いつもの四谷のホテルで待ち合わせ・・彼女を紹介した。ぶっきら棒な挨拶を中身はしただけで・・彼女も実に素っ気ない態度で応じた。僕が仲人なら・・100%失敗したなと諦めただろう。

仲を取り持つ気は全くなかったが・・三人が黙り込んでむっつり座っているのは・・しくじった見合いじゃあるまいし・華やいだロビーにも似合わない。僕は善意の太鼓持ちの様に・・喋りまくって・ひたすら座をとりもった。
だが・・
その効果は全くなかった。
二人が短い言葉をかけあうと・・すぐに会話は途切れて・深い沈黙が訪れる。二言以上言葉を出すと・・どぎつく誘惑したと誤解されるのではと恐れる・硬直した雰囲気だった。

次第にぼくが疲れ果て・・処女と童貞じゃあるまいし・・さっさと上の部屋にシケこんで・お望みの事をすれば・? 一部屋なら空いてるはずだぜと・口を滑らせそうになった程だった。一応好青年の範疇に入っていた僕だから・・そんな率直な意見は舌先で止まったが。

夕食は赤坂の何処の中華だったか・・よく覚えていない。信じられない事に・・二人は小食だった。急性拒食症を患ったのかと疑えた。日頃の二人の健啖ぶりは承知しているので・・さっぱり理解に苦しむ羽目になった。でも僕の食欲は何時ものように旺盛だった。

時間になって別れた。
別れた途端に
「おめぇなんだ・・その態度はよ・!!借りてきた猫になりやがって」
僕は悪態をつく。奴は言い返さず・ポルシェではないが・グリーン色のトヨタS800に乗っかって・・無言のまま新橋方角に消えて行った。
成果と言えば・・二人が減量中の男女になったので・・ほぼ三分の二の中華を平らげて・・僕は満腹になっていた。満腹だと怒りが収まるものだ。払いはポルシェボーイと半々だった。もっと高いのを注文すべきだったと後悔した。

それから一月とたたない内に・・麻布の御令嬢から呼び出しをかけられた。一人で来いと御指定だ。しくじった覚えは毛頭ないのだから・・夢精の相手でもなかったので・怪訝な赤紙だった・・・

( ^ω^)

2 comments on “ポルシェボーイの恋①
  1. oda_susi より:
    ほほう

    ラブストーリーですね

    ハッピーエンドになるのか、バッドエンドになるのか、いやまさかのAIsexロボ記事が伏線なのか。。。

    いずれにせよ、嫌いではないです(⌒‐⌒)

    oda_susiさん

    読者に予想される様では・・作家として失格・・・
    ( ^ω^)

  2. おののののか より:
    クルマ あの時代

    ポルシェボーイの意気込み、今の日本青年にあるのかな。今よりもっと貧乏だったが強烈な憧れだった。社会が右肩上がりだった。カネはなくても買う気満々だった。整備でも改造でも係わりたかった。私はそれ程ではなかったが。石原裕次郎の時代あたりから良い意味でスノビッシュだった気がする。今は興味が薄れ、カーシェアリング、軽自動車(豪華にはなった)が幅を利かす。ぺルドンさんの危惧する正統的SEXの退潮も関係あるかも。なにしろ今はSEXも宅配の時代ですからね。ロボットも参入してきた。自動車とsex、日本の活力だった。ポルシェボーイ、時代そのもの。

    中国人の車の憧れは、ちょっと違うな。偽物造りが得意だから、改造能力は侮れないが。深圳は秋葉原の比ではないな。
    作るほうも本田・ソニースピリットがあった。他のアジアの新興国にはあまり見られない。奈良の昔からの舶来趣味もあるのかな。中韓の自動車・電機会社には日本人技術者がいて、どんどん技術流出させていた。技術さえ獲得してしまえば、彼らの方が、世界ビジネスは上手い。日本は円高もあり、完成品は鵜飼の鵜に任せていたつもりが、グローバル化の進展で、優位性を失ってきた。意気込みも失われた。

    電気自動車になれば、電機業界の様なコモディティ化だ。憧れは極度に落ちる。先行き暗い。だがどう考えても、電池ではどうにも使いにくい。掛け声倒れな気がする。どうせ石油を燃やして炭素を地表で維持しなければ植物も、酸素も減るのだから。それが地球の先行きらしい。温暖化犯人説は嘘だ。笑

    どうする日本、

    そうだな・・確かにあの時代のポルシェと今のポルシェは・同じモノではない。ディーンを葬ったスポーツカーであり・・まだポルシェ博士の精神が生きていたように思える。
    ホンダでは・・総一郎さんがトンカチ投げて・怒鳴っていた時代だ。
    あのホンダが今ではジェット旅客機を飛ばしている。
    まぁ・・ノスタルジアにならざるを得ないか・・・( ^ω^)

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