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The Gucci Post [ぐっちー編集長の金融・経済を中心としたオピニオンブログ News Paper]

2018/11/11 21:04  | コラム |  コメント(3)

古代ローマの奴隷と移民政策の共通点②

初代皇帝アウグストゥスは・・非常に几帳面な性格だった。皇后のリウィアとでさえ・書簡を頻繁にやり取りをして残した。手紙の管理はリウィアがしていた。当然・・彼亡き後の国家としての指針にする為だ。彼がローマ帝国の礎を造ったのみならず・・自分のビジョンを国家の構造に据えた。

簡単に言えば・・質実剛健を美風とした。
性的享楽は本人が嫌いではなかったらしい。と言うのも・・宴会に招かれ出席して・気に入った美人がいれば・そこの主人の妻であろうと・全く気にせず個室に連れ込んだ。何をしていたか不明だが・・咎める主人はいなかった。
彼の屋敷の壁画には・・古代の英雄たちと共に・様々な性体位や技巧図も描かれていた。

ローマの風紀が乱れ切っている・・ローマ貴族社会が淫乱な性生活を享受していると気付くと・厳しい姦淫禁止令をだした。しかし娘は全く気に留めなかった。
そして・・誰かの口コミで・密告で・自分の娘がローマ貴族の男・立つ男となら全員と寝屋を共にしていると知った。ローマ皇帝は愕然として・・ひどく落ち込んだが・厳格な皇帝として・・風紀の乱れは自分の娘でさえ許せないと決断した。
皇帝は高官と同様・・裁判所の判事もしていた。職務にも法の研究にも熱心だった。調子が悪い時も・・輿をフォルムにある野外裁判所に運ばせ・判決を下していた程だ。

ローマ皇帝として・・為政者として・司法官として・手本を示さなければならなかった。実の娘は孤島に流刑され・・父親の後を継いだ元の夫・不貞を働かれたティベリウス帝によって・餓死同然に死亡させられた。
他の事件では・・皇帝は常に慈悲深い裁判官だったが・娘に対しては違った。
皇后リウィアは助ける事は出来なかった。しかし内心では・・夫を心底許せなかった可能性がある。義理の娘でも娘には違いなかった。リウィアも・・かってローマを支配下に置いたエトルリア王家の血を引いていた。

アガメヌノン伝説と繋がる。
トロイ遠征の風待ちをしてていたギリシャ軍は・・ベタナギに悩まされ続け・・出航出来なかった。神にささげる生贄が必要だった。アガメヌノンは悩んだ挙句・・実の娘を生贄に差し出した。
皇后クリュタイムネストラの深い悲しみと・・夫への憎しみは・アガメヌノン殺害を生んだ。
事実上の皇后リウィアは・・夫を斧ではなく・毒入りイチヂクで暗殺したとの伝説が残っている。

当時の古代ギリシャでは・・
妻は夫を殺害しても・罪とは見做されなかった。理由は簡単・他人だから。
だが・・血がかかっていたら・・無罪とならない。血の復讐が行われた。ローマ帝国初期にも・・その考えが維持されていたか知らないが・リウィアにとっては・・義理でも保護すべき娘になる。皇帝で夫と言えども他人であるのは間違いない。
誇り高いエトルリア王家の血が燃えたのだろうか・?
それとも単に夫が邪魔になっただけだろうか・?
リウィアによる数々の毒殺を・・側近から教えられたアウグストゥスが・狼狽してから・間もない死だったとも言われている。
夫がリウィアの実子ティベリウス以外に・・後継者を変えようとした。
様々推測が残っているが・・どれ一つ採っても立派な理由にはなる。

アウグストゥスはそれ程ローマ社会の空気に敏感だった。当然解放奴隷を放置しておくわけにはいかなかった。包括的な計画の一部として・・
遺言状で解放出来る奴隷の数に・厳しい制限を課す法律を制定した。絶対的な条件の他に・・
一家の奴隷全体が占める割合や・・候補者選定の指針も定めた。

解放奴隷の奔流が・・許可された一定の流れとなるまで・注意深く監視された。
アウグストゥスは・・他方奴隷達の正しい行いを奨励したり・非開放自由人の社会に・ある程度の
自己管理を許したりする策を講じた。

トランプも合法的な移民は認めている。
しかし中間選挙後・・いままで許可されていた不法移民のビザ申請等は禁止した。簡単に言えば・・アウグストウスの政策を継承したと言える・・・
( ^ω^)
追加資料 米当局による不法移民拘束、毎日平均4.2万人超と過去最高の水準
2018.11.13 CNN

補足説明
アウグスタウスによって実娘大ユリアは・・流刑され死亡したと書いたが・史実では元夫のティベリウスによって・流刑地で餓死同然に殺害されたとなる。
何故なら・・ティベリウスはアウグスタウスの引き継ぎ書に・・大ユリアの生活費支給が無かった事を理由にしている。生活費が無ければ困窮し・餓死に至るのは明白だ。

几帳面な父親のアウグスタウスが・・何故引き継ぎ書に娘の生活費を記載しなかったのか・疑念が出るが・父親の死によって得られる筈の遺産も無かった。何よりも自分の死によって・得られる恩赦も娘に適用しなかった。
簡単に言えば・・同じように裏切られた夫のティベリウスに・・娘の運命を委ねた。流石に自分の娘の死を直接には命じられなかったのだろう。しかし元婿の心理をよく読んでいた皇帝は・・恩赦も遺産も与えず・生活費の支給も書き残さなければ・ティベリウスがどんな行動を取るか・・読み切っていた。
これは舅と婿との暗黙の合意である死刑と見做されるだろう・・・

3 comments on “古代ローマの奴隷と移民政策の共通点②
  1. oda_susi より:
    ほほー

    ローマ時代から庶民の生態が王公貴族に届き、それをもとに政治を判断できていたとゆーのも、凄いですね。

    一方で、現代の金持ちエリートは、どこまで庶民の実態を知っているのやら(いや、民主主義は国民側から為政者へ分からせないといけないのか?)

    塩野七生(ローマは一日にしてならず)さんの本も買うだけ買って読んでないんですが、手をつけてみるか(^^)

    oda_susiさん

    お役に立てば何より・・・( ^ω^)

  2. croix より:
    奴隷→奴隷市場→劣情を刺激された絵画

    ぺルドンさんの奴隷特集って3つもあるんですね。
    私の場合はご投稿から絵画の世界に飛びました。

    奴隷市場。
    関節直下~ひふく筋にかけての骨格がちょっと変じゃないですこれ?整形外科の先生いないかな。ぺルドンさんはお尻フェチということでしたが、これだとちょっと大きすぎませんか?
    http://suesue201.blog64.fc2.com/blog-entry-20.html

    ‘Lady Godiva’ – John Collier
    https://www.wikiart.org/en/john-collier/lady-godiva-1897

    これはすごく好き。英語ページの方が色がきれい。
    ウィキには出てませんが、もっと古い時代に描かれた違う画家によるオリジナルでは鞍に跨ってはおらず、横に腰かけているそうです。民衆側に向けて座ることで、君主に抗議しているという伝説のもよう。
    ジョンコリアがオリジナルに逆らい、ゴダイバを横顔にし、跨らせた構図にした意味を考えてから改めて絵を鑑賞するのってヒマつぶしにいいなと思いました。

    自分を愛してくれる人だけを愛したからといって、取り立てて自慢できるでしょうか。悪人でも、そのくらいのことはしています。 マタイ5:46
    →ところで神様、別に自慢はしませんがしてますが、それの何がいけないのでしょう。

    croixさん

    そんな場合はメールにして下さい。ちょいと考えすぎではありませんか・? 何をいかっているのか不明。ここのコメントヤリトリでは・・表現が雑になりますし・思い違いも当然あるのだから・メールが一番適応性があるとおもいますね。
    そう憤らず・・落ち着いて・・ラーメン奢るから・・・
    ( ^ω^)
    追加

    女性のヒップは人様々。
    僕の好みから言えば・・お尻はもっと引き締まっている方が魅力的でしょう。なお奴隷市場・・商品ですから顔を隠す事はなかった・・・

    ゴダイヴァ夫人は10世紀の伝説の英国貴婦人ですね。Peeping Tomの故事になった。女性が乗馬し始めたのは・・後で調べてみますが・近代になってからだと思います。その場合は横座りスタイルが通常の乗り方と思います。
    画像の絵は・・明らかに大切な事を見逃している。全裸で馬の背中に跨れば・・女性の最もデリケートな個所が・・もろに馬の堅い背中と擦れ合う。馬は動く度揺すれるのだから・女性は痛くて跨っておれないのでは・?
    伝説が本当に行われたとすれば・・何か柔らかな布を敷いて・横座りでしょうね。その場合でも誰か馬を牽く人が要ります。

  3. croix より:
    ぺルドンさん、お願い

    さっき13時台に投稿した記事に文字抜けがありました。
    記事自体が採用の場合は、お手数おかけして申しわけありませんが
    3行目冒頭の
    「関節以下」→「膝関節以下」
    に訂正して頂けますでしょうか。

    croixさん

    頂戴したそのコメント・・スパムメールと自動的に判断されたので・・
    目下編集部に問い合わせ中。多分・お尻の部分が引っかかったのだと思いますが。やはりまだお尻が青いのかな・・フフフ・・・
    ( ^ω^)

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